1969年1月30日

この日はBeatles が最後のライブ、ルーフトップコンサートを行った。

あれから55年が経過した。

Beatles にとって1969年1月は特別な意味がある。


この1か月間スタジオに篭ってカメラに自分達を曝け出し、曲を創りレコーディングする。

いわゆる"Get Back Session"



メンバー間の辛辣な会話が隠されることなく6時間以上の映像に記録されている。



そしてこのセッションから作られた「ラスト」アルバム"Let It Be" はファンの間で評価は悪い。

まず曲順が悪い。

ごりっぴぃ的には"Get Back"はB面最後じゃなくてA面1曲目、そしてB面ラストは"Let it Be"でしょ。

後はあまりにもアレンジが入りすぎて4人の存在感が希薄。

ポール・マッカトニーが怒るのも当然。

ごりっぴぃも怒ります。

最初はデビューアルバムのようにシンプルなスタイルを目指していた筈なのに過剰に味付けされた不味い料理のようになってしまった....

それでこんな映像が公開(当時は映画"Let It Be")されたら悪いイメージしかない。


しかしこの鬼っ子アルバムは他のアルバムに比べてデモやアウトテイクが膨大に存在する。

そしてその後に録音された"アビー・ロード"は傑作と誉高い。

人類史上最高のロックアルバムといったら多くの人は"サージェント・ペパーズ〜"を挙げるだろう。

しかしBeatles ファンは"アビー・ロード"を挙げるかもしれない。


"レット・イット・ビー"の試行錯誤があったから"アビー・ロード"の完成度が得られたのだろう。

"レット・イット・ビー"の決定的な悲劇は"アビー・ロード"の前に録音されたのにラストアルバムとしてリリースされた事。


もしレコーディングされた時系列通りに"レット・イット・ビー"がきちんとリリースされ、最後に"アビー・ロード"がリリースされたなら"レット・イット・ビー"の評価は勿論、Beatlesの終わり方も違ったものになったんじゃないだろうか?


これから毎年1月には毎日日めくりカレンダーのように"Get Back"を観るだろう。


ところでアルバム"レット・イット・ビー"のB面2曲目 "I've got a feeling " 中に「誰もが wet dream を経験する」という歌詞があって wet dream って何?と調べてみたら「夢精」の事で高校生のごりっぴぃはびっくりしたのを思い出した...