真空管アンプの愉しみは自作もあるけど真空管の交換(通称:タマ転がし)で音色の違いを楽しむ事ができる。
(単純に交換じゃなくてテスター片手にバイアス調整が面倒くさいけどこれも愉しみ)



生産国の多くが旧共産圏であるチェコスロバキアのJJやロシアのスベトラーナ、そして中国のプスバンが有名。
プレ管( ECC82  ECC83 等 )も交換するけど試聴して有意差はわからない?


(ECC82 というより12AU7と言った方が通じる)


そして今回パワー管の交換をしてみた。
久々の国産300B、ペアで手に入れた。



桐の箱に入っている。

海外製はみんなダンボールなのに。

KT88みたいな傍熱管ではなく直熱管の300Bなので造る方も気合いが入っている?

2本の特性(バイアス)もほぼ合わせてあり、いわゆる「マッチドペア」。

真空管のシリアル番号と測定データが添付されている。


直熱3極菅の300Bは純A級シングル動作で概ね8Wだが高効率のスピーカーユニット(90db以上)を使えばよく鳴る。

AB級プッシュプル動作にして出力を上げるのは野暮、300Bではまずやらない。

そういう人はKT88でも使ってください。

せいぜいパラレルシングル動作(各チャンネル2本使用で18Wぐらい)で十分。

プッシュプルよりシングルアンプの方が回路図がわかりやすい(当たり前)


今回バイアス調整しないで換装して試聴。

今使っているプスバン製も悪くないが国産:高槻製も滑らかに聴かせてくれる。

NFBをかけてもプスバンより聴きやすい?


しかしこれは本来の音ではない。

エージングをして正当に評価する予定。

耳は老化してもイイ音で聴くのは身体にイイ。

頭の刺激にもなる(ボケ予防?)

同じ曲なのに新しい音が聞こえる。

メガネのレンズを交換したような感じ。

今迄聴いて気に入った曲を改めて聴き直ししたくなった。

Ella Fitzgerald や Bud Powell の別の顔が見えるだろうか。