真空管アンプの愉しみは自作もあるけど真空管の交換(通称:タマ転がし)で音色の違いを楽しむ事ができる。
生産国の多くが旧共産圏であるチェコスロバキアのJJやロシアのスベトラーナ、そして中国のプスバンが有名。
そして今回パワー管の交換をしてみた。
久々の国産300B、ペアで手に入れた。
桐の箱に入っている。
海外製はみんなダンボールなのに。
KT88みたいな傍熱管ではなく直熱管の300Bなので造る方も気合いが入っている?
2本の特性(バイアス)もほぼ合わせてあり、いわゆる「マッチドペア」。
真空管のシリアル番号と測定データが添付されている。
直熱3極菅の300Bは純A級シングル動作で概ね8Wだが高効率のスピーカーユニット(90db以上)を使えばよく鳴る。
AB級プッシュプル動作にして出力を上げるのは野暮、300Bではまずやらない。
そういう人はKT88でも使ってください。
せいぜいパラレルシングル動作(各チャンネル2本使用で18Wぐらい)で十分。
プッシュプルよりシングルアンプの方が回路図がわかりやすい(当たり前)
今回バイアス調整しないで換装して試聴。
今使っているプスバン製も悪くないが国産:高槻製も滑らかに聴かせてくれる。
NFBをかけてもプスバンより聴きやすい?
しかしこれは本来の音ではない。
エージングをして正当に評価する予定。
耳は老化してもイイ音で聴くのは身体にイイ。
頭の刺激にもなる(ボケ予防?)
同じ曲なのに新しい音が聞こえる。
メガネのレンズを交換したような感じ。
今迄聴いて気に入った曲を改めて聴き直ししたくなった。
Ella Fitzgerald や Bud Powell の別の顔が見えるだろうか。