ビデオテープをDVDにダビングするサービスもあるがもう見納めなのかもしれない。
若い頃の自分を見てもしょうがない。
これからの老化と向き合う。
しかしSONYが主導したフォーマットは総じて長続きしない。
70年代のUマチック(ウチにも有ったがカセットが異様にデカい)、beta、そしてMD。
みんな徒花だった。
そしてメモリーカードのマジック・ゲート。
あれは一体なんだったんだ...
SONYの主導したフォーマットで今も通用するものはなんだろう?
❶3.5インチのフロッピーディスク
初めて買ったノート型パソコンはハードのメモリが8メガ、FDドライブが2つあって片方に一太郎のソフト、もう片方に自分の原稿用FDを入れる(もう30年前)。
のどかな時代だった。
あの時は1.4MのFDは永久に存在すると思っていた....
以前PCを買った時にBIOSのセットアップ用のためにFDのドライブ付きありますか?ときいたら若い店員さんに「ふろっぴいでぃすくってなんですか?」と言われた。
❷CD
これはフィリップスとの共同開発。
最初は規格の設定で一致しなかったが当時のソニー社長が親交のあったベルリンフィルのカラヤンの意見を聞いたところベートーベンの第九を収録する為に74分になったのは有名は話。
CDは16ビットで20kHz以上の高音が再生できないが結局LPレコード以上の汎用性と規格の寿命を現在も更新している。
❸CD以上の高音質を実現したDATも短命だった。
DATウォークマンも買ったのに。
デジタル録音(コピー)が1回のみに制限されたのもネックだった。
❹MD
90年代、1.4MBのフロッピーディスクの後継としてMOが記憶メディアとして注目された。
700MBぐらいあって当時は衝撃だった。
その技術を流用してMDが発売された。
カセットテープを瞬く間に駆逐してしまう。
圧縮音源ながら高音質で曲順も自在に編集できる。
もうだれもメタルテープなんか買わなくなった。
テープデッキとMDデッキ
MDウォークマンも発売されSONYレーベルからはMDソフトもリリースされた。
そして各社からMDデッキが発売され誰もがMDの明るい未来を信じていた。
しかし、iPodの出現によりMDはあっけなくその生涯を終える。
現在でもカセットテープが細々ながら使われて続けているのを見ると規格の普及はどれだけ高性能ではなく、汎用性やそのメーカーの政治力に依存していることがわかる。
SONYに限らず今の日本のメーカーにそれだけの政治力かあるだろうか?
現在日本の半導体の再興を官民共同でやっているが上手くいきそうな感じがしない....