先日還暦を迎えた。

(ちなみに今回が600回目のブログ)


なんだか照れ臭いので皆んなに会いたくない。

でもみんな祝ってくれた。



正直、ここまで生きるとは思っていなかった。

若い頃、好きなミュージシャン

ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、マーク・ボラン、オーティス・レディング....

みんな20代で死んだ。

高校の時ローリング・ストーンズが81年の北米ツアーでライブ盤 Still Life をリリースした時、「40にもなるのによくやるワ」と思った。

30歳まで生きる事すら考えられなかった。

更にその倍の齢60に達するとは冗談としてはかなりキツイ。


 (スタッフから靴下を頂いた)


別に病気じゃない。

しかしいつも今日のことしか考えなかった。

周産期で働いていた頃は5分前と5分後の事しか頭にない。

今日の午後は何処にいるのか?

救急車の中かもしれないしオペ室かもしれない。

毎日その日の事しか考えない。

明日なんて知らない。

今だけ。

次にめくるカードがハートのエースなのかジョーカーなのか分からない。

そんな日々の繰り返しでここまで辿り着いた。

60歳なんてSFの世界、っか想定外。

だから今のごりっぴぃは想定外の存在。


今更ながら振り返ると自分の至らなさに震撼する。

皆んな分かっていると思うけどごりっぴぃは小心者で寂しがり屋で嫉妬心が強い。

そんなネガティブなエネルギーでここまで辿り着いたと錯覚していた。

そして見せかけの優しさやその場限りの強さでカモフラージュしている。

だけどヘタな演技で本性はとっくに皆んなに見透かされている。


そして多くの方々にお世話になって今ここにいる。

自分1人だけじゃ此処まで辿り着けなかった。

沢山の方々の屍の上に今、ごりっぴぃがいる。

だからいずれごりっぴぃの屍の上で誰かが乗って幸せになって欲しい。

今の状態を突き放して地位や名誉(そんなモノは無い)や延命にすがって生きたいとは思わない。

そう思うとこれからは少し楽に生きれる気がする。


そして今後の人生はは周りの人達に「ありがとう」という言葉を沢山言うことにしたい。

ごりっぴぃが言うとなんか偽善っぽいけど最近は本当にそう思う。

言葉なんて役立たずだと思っていたがそんな事は無い。

いつか不意に終わりを迎えるかもしれないから常に感謝の気持ちを持っていたい。

その証拠が「ありがとう」という言葉なんだろう。

後悔や妬みの気持ちをもったまま突然死ぬのは嫌だしね。


しかし60を過ぎたらスイッチが切り替わったみたい。

いきなり体力の低下(歩くだけで精一杯)、気力の低下(集中力がもたない)が酷い。

まるで壊れた旧式ロボットみたい。

修理にだしたらもうメーカーの保証期間が過ぎているので買い替えて下さいみたいな。


産業廃棄物処理場で放置された錆びたロボット、それが数年後のごりっぴぃだろう。