『家族の力』
読売テレビ開局55周年記念のテーマになって、番組によって『家族』を取り上げられている。
今日、『家族』をテーマとした某番組を観ていると、出演者の方が、「親がいて自分がいる、親が亡くなっていても家族」の旨のコメントをされた。
それを聞いた、いのぶ、
「離れていても、親も家族やねんで」
と、アタシに言った。
看護婦時代の話に遡るが、半年間だけ脳外科病棟に手伝いに行っていたことがある。
70歳代の女性、川崎さんという患者さんが、脳梗塞(言語障害・半信麻痺)で、総室に入院されていた。
ご主人様は亡くなられ、息子さんご家族と同居されていたが、ご家族の方々のお見舞いもなく、息子さんがたまーーーに来られていただけ。
同室の患者さん方々への面会があるたびに、川崎さんは寂しそうな目をされていたのを、今でも覚えている。
「着替えがありませんので、持ってきてください」
「洗濯物がたまっているので、取りに来てください」
の、連絡をしない限りは、『お嫁さん』は病院には来られなかった。
来られても、すぐに帰られていた。
看護婦長さんが、「お忙しいでしょうが、ご家族でおられるのですから、時々はお見舞いに来てあげてください」と、お嫁さんに言われた。
婦長にお見舞いを促された、お嫁さん、
「お義母さんは家族ではありません!」
と、キツく言われたと、ナースステーションでぼやかれ、「あんな気の強いお嫁さんだったら、川崎さんが可哀想やわ」とも言われていた。
婦長も独身。
アタシの母ちゃんは、舅・姑に仕えなかった、と言うか、父親に嫁いだ頃には既に他界していた。
なので、アタシは『嫁姑関係』が、どんなものか?!すら解らず、ただ、「川崎さん宅のお嫁さんはなんと、冷たい嫁か!アタシが嫁なら、毎日のように『お義母さん』の様子を見に行くけどな」と、思っていた。
が、
嫁になり、川崎さん宅のお嫁さんの「お義母さんは家族ではありません!」の思いが解る。
いのぶに、「ジジババは家族とちゃうし」と、言い返した。
また、論争にエネルギーを費やしたくないから、いのぶに聞こえないように、ちっちゃい、ちっちゃい、声で。(笑)
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