仏壇を挟んで両端に、名前入りの外熨斗がかけられた、沢山のお供え物が整然よく供えられていた。
『西園とら・大山隆』と、とらとマミダンナの連名で書かれた、一際大きいお供え物に目がいった。
そういえば、義家の玄関を入った時に、大きな段ボール箱が置いてあったのを見て、「何かいな?」とは、思ったがとよには聞きもせずでいた。その段ボール箱に入っていたんやな、と思ったわ。
参列者で色ぼけの甥・姪までの者が立場でだが、連名、個人でそれぞれにお供えが供えられていた。
その中に『西園いのぶ』名のお供え物はなかった。
「なんなん、こんなのありなん!!」( ̄□ ̄;)!!
長男は蚊帳の外でもええんやけども、一応長男やで!!
怒りの気持ちよりも、「何か買ってきてお供えをしないとあかんやーん」と、居ても立ってもいられなくなり、ハルキにヘラヘラしながら話しかけているいのぶにお供えを買いに行こうと耳打ちをした。
怒りヽ(`Д´)ノは、あと、後!
とにかくご住職様がお見えになられるまでには、なんとしてでも、お供えを供えていたい。
「いのぶの名前があらへんな」と、参列者の中で言うものはいなかったが、長男嫁のプライドよ!
でも、「長男のとこからはあがって(お供え物)へんなぁ」と、思う者もいたのではないかなぁ、とも思ってもいた。
「お金を包んできてるんやさかいに買いに行かんでええ」と、言ういのぶに、
「あんた、アタシに恥をかかすんか!」と、周りに聞えないように、顔はにこやかに、目は怒らせ、ドスの利いたひくーーい声で脅して、(笑)
マミにスーパーに行ってくると伝え、玄関を出ようとした時、
とよが「お坊さんが来はるで、どこに行くんや」と言って来た。
が、
聞えん振りして、出て行ったった!急げーー
スーパーに行く自動車の中でいのぶに何を供えたらいいのか聞いた。
義家地域の法要では、法要が終わった後に、お供え物を開けて、参列者の方に『おさがり』として、持って帰っていただく。
なので、参列者人数分を購入しないといけない。
見劣りしない大きさも必要!
500mlの飲み物を2本ずつとし、購入して義家に戻った。
ちょうど、ご住職様を迎えに行っていた色ぼけが帰ってきたのと同時に、アタシたちも着いた。
ご住職様が居間に入られお茶を飲まれている隙に間に、外熨斗に『西園いのぶ』と書かれたお供えを、いのぶに供えてもらった。
ご住職様にお茶を出す時もとよがみーに、「みーちゃんが淹れて出したってんか」
会食の後やったら、出さすか!?おひつをお盆代わりにするような嫁に。
ご住職様が、とよに「長男さんのお嫁さんですかいな」
「いえ、この娘(こ)は次男の嫁です、良く気が利く嫁ですさかいにぃ」
意地悪な言い方をすれば、
「長男の嫁は気が利かんさかいにぃ」になる。
アタシは上座に座るように親戚の者に勧められ、遠慮するとマミに「お義姉さん、座ってはったら、ええさかいに」と、これまた、お客様対応。
とよ、マミ、みーは、下座に3人で並んで座り、マミとみーが小さく笑いながら、お互いに耳打ちをする姿が否応無しにアタシの視野に入ってくるし、お供えのことといい、お経を聞いている間、もう、なんか、情けなーくもあり怒りもありだった。
法要が終わり、会食の場に移動し始めようか?と、誰となく言い出した時に、参列者がばらばらになる前、ギャラリーがいてる間にお供えのことでとよに意地悪をしたい!
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