とらからの、「お前のところで引き取れや」と言う電話に対して、いのぶが「お前からそんなことを言われる筋合いはないけどな」
とらの言い分は、色ぼけを野放しにしていると、同じことを繰り返しするから、同居すれば目を光らせることが出来る。
だから、長男が同居して面倒をみれ!の理屈。
「この前、親父がお袋と喧嘩して、叔母ちゃんから呼び出されて行ってきたんや、その時にお袋は今の所を離れたくないさかいに、『同居はせーへん』言うとったぞ」
「お袋から聞いたわ、お袋に兄貴のとこで住めばお金もかかららへんしな、って言うたんや」
「うちに来ても、周りは知らん人ばかりであの年で可哀想やで、今のとこの方が、近くにマミもお前もおるし、おっちゃんも居るしな」
「ほな、みらんのか」
「うちにはオンナしかおれへんさかいに、親父がハルキに墓を見てもらうのをとらもみーちゃんも快く了解した言うて、言うてたからな、お前のところで同居したらええんちゃうか」
「親父がしつこく言うさかいに、適当に相づちをうってたんや、墓守りは長男がするもんやし、同居して長男がみるもんやろうしな」
「ハルキが西園の姓を継ぐやろうから、お前のとこが墓をみてくれたらええんやけどな」
「ハルキをアテにしてもろたら困るんや、みーも、それだけは止める様にしてくれ言うてるんや」
「お前、みーちゃんに好きゃんがいてんのに離婚せーへんのか」
「好きゃん言うけど、憧れとるだけや、そんなことは関係ないやろ、どうするんや」
まぁ、確かに同居問題に直接は関係ないけども、
「とら、お前が離婚したら、同居しやすいやろうから、離婚をしたらええんとちゃうか」ぐらいは、長男として弟に言わなぁ、あかんわ、ねぇ、ご覧の皆サマ方。(笑)
「お袋は今のままでええ言うてるさかいに、無理にせんでもええと思うで」
「同居はせーへんねんな」
「せーへん、今、うさがストレッサーになることはしない様に主治医から言われとるしな」
「じゃあ、俺がお袋をみるさかいに、お前は親父をみれや」
Σ( ̄□ ̄)!
とらのワケワカラン、
ヽ((◎д◎ ))ゝ発想に、いのぶが「うぐぐ」と、なり、即答できていなかった。
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