みーのお母さんが亡くなられたのは、とらんちに同居し始められてもうじき
3年になる頃だった。
アタシは、みーのお母さんが亡くなられた1週間後には退院ができ、自宅に帰りゆっくりしていると、入院と同時に手伝いに来てくれていた母が、
「とらさんの嫁さんにお悔やみの電話ば、かけとかんといかんばい」
「そんな、いのぶがお葬式に行っとうけん、アタシは電話ばせんちゃよかと」と、言っても、
「アンタは兄(あん)しゃんの嫁(長男の嫁)やけん電話ば、かけとかなあ、いかんとばい、はよかけんしゃい」
もうね、老人の特徴で、するまで、しつこく言うのは自分の親でもムカツク
いやいやながら、必要最小限のことしか言わんどこ!と、とらんちに電話をかけた。
「あっ、ハルキ君、○○○(地域名)のおばちゃんだけど、お母さんは居られる?」
「仕事に行ってるけど、もう少ししたら帰ってくる」
「えっ、仕事してはるの?」
「うん、働かんとあかんねんて」
「おばあちゃんが亡くなられたばかりやのにね、いつから仕事してはるの」
「お葬式が終わって、4日くらいやったかなぁ」
「そお、おばあちゃんが亡くなりはって寂しくなったでしょう」
「うんん、おばあちゃん、最後のほうはボケとってん」
えっ、Σ(゚д゚;)そうなんや!
「そうなの、じゃあ、お母さんは大変やったんやね」
「いつもな、怒っとってん」
いつものアタシの悪魔なココロがむくむくと顔を出してきた!
もっと、聞いたろーー、ハルキはしゃべるわ!
(ノ´▽`)ノ
「お母さん、おばあちゃんに怒りはるの、そんなには見へんわ」
「怒んで、おじちゃん(みーの兄)のところへ行きぃ、ってゆうてたしな」
「そお、お父さんは何も言えへんの」
「困るなぁ、ばっかり言うねん」
「こっちのおじいちゃん(色ぼけ)やおばあちゃん(とよ)は来てくれてるの」
「夜に毎日来てる、あっ、お母さんが帰ってきたみたい、おばちゃん、お母さんを呼んでくる」
「ありがとう」
「おばちゃん、おかあさんじゃなかってん、隣のおばちゃんやったわ」
「また、かけるからおばちゃんが電話をかけたことを伝えとってね」
「わかった」
それにしても、ハルキは小学低学年でまだ幼いとはいえ、よー、しゃべるわ、
誰に似てんやろー、とらも割と寡黙の方だし、みーもぺちゃくちゃとしゃべる方でもないし、
ああぁ~、色ぼけに似たんか!?同じ干支だし。
電話した事実をつくったから、もう、電話をしないでおこうと思ってみたものの、ハルキに「また電話をかける」と、言ったしなぁ!?
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