①RCサクセション「ロックン・ロール~Beat、Groove and Alternate~」
②忌野清志郎「ロックン・ロール~Beat、Groove and Alternate~」
『ロックン・ロール』発売
2組のコンピレーション・アルバムが3月6日発売されるそうです。とても楽しみです!
それこそビートが効いている、バンドのグルーブ感が強い曲ばかりです。ワクワクします。
確かにこれまでも多くのベスト盤やコンピレーション・アルバムは発売されてきましたので、特段珍しいニュースではないのですが、今回のものはかなりファンへの訴求力のある選曲になってるんじゃないかな。
タイトルからして「ロックン・ロール」なので、コンセプトは一目瞭然です。
でも、一般的には、
「RCサクセションって、そもそもロックンロールバンドなんだから、殊更殊更こういったコンセプトのアルバムってどうよ?」
という声もあるんじゃないかと思うのです。
ただ、逆にそこが、RCが一筋縄ではいかない多様な音楽性をもったバンドであることを表しているとも言えそうです。
そしてこのタイトルを聞けば恐らく多くの方はジョン・レノンの名盤「ロックン・ロール」の素晴らしさを思い出し、今回の新譜への期待がおのずと高まるんじゃないかな。カバーアルバムではありませんけどね。
Alternateの意味は?
ところで今回私が特に期待しているのは、アルバムのサブタイトルにある「Alternate」の部分です。
この言葉の意味って、恐らく「Alternative Rock」「Alternative Music」の「Alternate」のことだと思うんです。だとすると、主流とは違う、大衆から支持されてるロックやポップスとは一線を隔している、そんな意味なんじゃないかな。
だとすると、そんなAlternateを感じさせる2曲が
「マリコ」と「サマーロマンス」です。
この2曲を収録したアルバムは
45回転、30cm4曲入りアナログ盤だけで発売した「Naughty Boy」というミニアルバムでした。CD化されていません。だから、私聞いたことがないんじゃないかな。
「マリコ」の別バージョンは、3人時代のライブ録音ブートレク盤「悲しいことばっかり」のラストに収録されているので聞いてますが、スタジオ録音盤は聞いたことがないと思います。
また、「マリコ」を収録したベスト盤CDはあるのですが、ずっと買いそびれていました。
「サマーロマンス」に至っては、まったく聞いた記憶がないんです。
2曲とも、ちょっと普段のRCとは違ったできのようです。サマーロマンスは、ジャズっぽいテイストでもあるようですね。まさにAlternativeなんじゃないかな。サウンド・エフェクトとミキシングは,ロンドンで行われています。当時のロンドンといえばやはり世界の音楽をリードしていました。
そんな理由もあって、とても発売が楽しみです。
勿論、②も楽しみですね。こちらも初めて聞くであろう曲が4曲くらいありますし。ビートルズのカバー「DON'T LET ME DOWN」(忌野清志郎&仲井戸麗市)が収録されているのも嬉しいですね。
そういえば、もしかしたら「Alternate」には、まずはRCという面を紹介し、次にそれに代わって忌野清志郎という面を紹介するという意味が含まれているのかな?
まあ、それはどうでもいいのですが、とにかくちょっと期待しちゃうアルバムであります。
以上です。