オーストラリアの母
7月4日 クイーズランド州、ノーザンテリトリー州の県境
マウントアイザから西に300キロ
クイーズランドの州境まできた、ここから先はノーザンテリトリーって州になる
初めての州境越え、ドキドキしながら越えて看板の前で記念撮影。
この日は州境を越えてすぐテントを張って景色を見ながら本を読見ながらダラダラ過ごす。
いつもは顔の回りにウシャワシャと纏わり着いてくるハエも強風に吹き飛ばされてまったくいなかったので実に快適。
夕暮れ時に夕飯の準備をしていると隣でキャンプしていた家族の息子さん(多分中学生)がBMXを車から引っ張り出して乗りまわして遊びだした。
暇なんで面白がって見ているとナカナカお上手。
次々とカッコイイトリックを決めていく。
トリックが決まるたびに「おー」とか「あー」とか言って拍手していたら嬉しくなってしまったらしく。
俺に「次はでデッカイジャンプ決めるからみてて!」
みたいな感じの事を言ったみたいなので「おk!」と答えて背筋を伸ばす。
少年は大きく息を吸い込み、これでもか!ってほど助走してジャンプ台のような形の崖の向こう高ーくに飛んでいった。
「すげーー!」っと拍手しようとした瞬間に着地に失敗して派手にコけた。
その後はいつもと同じ3パック1ドル50セントのイワシ缶とホカホカ白米の質素な夕食をボソボソ食べる。
隣のキャンプカーからはシチューのような良いにおいが・・・・めっちゃ食いたい!!
「イワシ以外のオカズを食いたい、明日は奮発してステーキを食べて食べてやろう」
なんて考えていると、俺の隣の隣の隣でキャンプをしていた夫婦の奥さんがやってきて
「お腹空いてない?よかったら食べて」
と焼き立てのパンケーキをくれたんです。
もうその優しさに感動してしまって思わず涙ぐんでしまいました。
パンケーキをくれたオーストラリアの母!!!
その後も隣の隣のおじさんが
「夜は冷えるぞ!これ持ってけ!がはは!」
と毛布をくれた。
本当にオーストラリアの人たちはみんな優しい。
でも毛布は大変荷物になるからどうしてもバイクに積み込めず
次の日におじさんの優しさがイッパイ詰まった毛布を泣きながらガソリンをかけて燃やしてしまいました。
おじさんホントにごめんね・・・
夜にパンケーキをくれたおばちゃんが次の日の朝もメロンを持ってきてくれた。
本当に良くしてもらいっぱなしで頭が上がりませんでした。
やっぱり旅の一番の魅力はこうゆう人との出会いだなぁ。。。と思いました。