おはようございます♪
今週もブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます!
「吃音の本」と、吃音に関係ありそうな「心理学関連の本」をご紹介しています。
今週は、この本の続きです♪
マクガイア・プログラム
ー話すというスポーツを上手くなるために
吃音(きつおん)をのりこえる
Dave McGuire著
世界各国に拡がる最大規模のセルフヘルプグループ、マクガイア・プログラムのテキスト(2019年版)です。
第1章 吃音の精神面・感情面の理解
吃音の問題の対処法として、実証されたものはない。
しかし、吃音の問題は、「身体的な機能不全によって生じる心理的問題」であると考えている。
「心理的」とは、精神的、感情的、そして態度を意味する。
私たち吃音は、吃音になること、つまり、言葉が出てこなくなること、吃音者だと思われることを恐れる(choking)。
吃音者は、次のような接近・回避葛藤(1つの物事がプラスとマイナスの両面をもっている葛藤)を抱えている。
① 話すのが遅すぎるのではないかという不安と、早く伝えたいという欲求
② 年長者に対して失礼ではないかという恐れと、尊敬の念
③ 無能と思われる恐れと、有能と思われたい気持ち
④ 話さないことへの恐怖と、黙っていたい気持ち
⑤ 非常識と思われる恐怖と、「まとも」と思われたいという願望
⑥ 拒絶される恐れと、受け入れられたいという望み
「普通に流暢に話す人」になりたいという欲求が強くなると、言葉を置き換えたり、その場から逃げたり、舌を噛んだり、足を叩いたりといった奇妙なトリックを使うことをいとわなくなる。
これは、全て「普通」になるための努力である。
自分が見下げる行動(固まる、もがく、歪む、トリックを使う、避ける)をせざるを得ないときは、パニックになっていると言える。
パニックのサイクルは、以下のよう始まる。
パフォーマンスへの恐怖
↓
混乱(何をすればいいのかがわからない)
↓
ためらい(holding back:恐怖が大きくなると、横隔膜を中心にすべてが固まり始める)
↓
「普通の流暢な話し手」でありたいという強迫観念/願望
↓
接近・回避型の葛藤(前に進めず、後ろに下がれない)
↓
身体的な吃音(凍りつき、もがき、歪み、トリック、回避。昔からの悪い行動習慣)
↓
恥、自己嫌悪、罪悪感、孤立感、低い自己評価(昔からの悪い感情の癖。非常に強固)
何らかの強い介入がない限り、この悪循環は状況が終わるまでどんどんひどくなる。
そして、次の難しいスピーチの場面で、この記憶がよみがえる。
なぜ吃音に対する恐怖は、これほどまでに圧倒的なのか?
恐怖の根源は、
(否定的な意味で)人と異なること、
完璧さへの希求(会話という非常に基本的なことができないことが要因)、
孤立(この問題を抱えるのは地球上で自分だけと感じる)、
吃音による虐待(persecution)である。
吃音には2タイプある。
潜在性吃音:トリックや言葉の置き換え、状況回避などを巧みに使って吃音を隠すことに非常に成功しているタイプ
顕在性吃音:単に失敗した潜在性吃音
顕在的吃音の方が、周囲の人たちから多くのサポートを受けられる、友人や仲間、家族に、自分が本当に吃音の問題を抱えていることを説明する必要がないなど、良い点がある。
吃音者であることに抵抗すればするほど、吃音者であることを維持することになる。
スポーツ心理学で言えば、勝つためにプレーするのと、負けないためにプレーするのとの違いである。
精神的な集中力の問題だ。
吃音にならないようにしようとする人は、パフォーマンスを低下させる原因に集中している。
「勝つためにプレーする」人(あるいは,雄弁な話し手になろうとする人)は、パフォーマンスを向上させることに集中している。
1章ずつ、紹介しますね!
来週は、「第2章 身体的要因」です!
また、土曜日にお会いしましょう!
安田菜穂








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