【第4回】 日本国統治の基☆国譲り 

神代は終わらない

 

 

 

大国主らの国づくりは、かなり広範囲でした。 

現在の日本を見ても分かる様に、元出雲は京都の亀岡に有ります。

大和国(奈良県)の一之宮は大神神社であり、御祭神は、大物主(大国主の幸御魂・奇御魂)ですから出雲系です。現代の島根県周辺に存在した国を譲り受けたのではなく、高天原系の神々が譲り受けたのは、豊葦原之千秋長五百秋之水穂国です。

 

出雲系の大国主らが国づくりを行って、その国を高天原系が譲り受けたことが古事記に記載されています。豊葦原之千秋長五百秋之水穂国とは、葦が生い茂り、永遠に穀物が豊かにみのる国のことで、日本神話に於ける日本国の美称です。

*葦原中つ国等とも称します

 

 

明らかに「日本国自体の国譲り」です。

この後に天孫降臨が有りますが、国の統治体制が変わることを意味しています。

わたしは国を護るためのシステム作りだと考えています。国譲りを可能にしたのは、八重言代主の言葉に拠ることが重要です。

 

事代主は青柴垣に隠れたことと、建御名方の敗走がセットになっていること。

これらに対して矛盾を感じる方がいると思いますが、わたし自身は整合性がある物語だと思います。敗走したはずの建御名方が神州の地を統治したことに拠ってバランスの良い物語になっていると感じます。 

 

 

<作家:山口翔>

播州赤穂を拠点に活動。 

映画『赤穂夢物語り』原作、脚本、総合プロデュース(総指揮)を手掛ける。 

 

☆忠臣蔵は日本人覚醒プログラム

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