幸福温度計④

なぜ、その人が気になるのだろう。

人には、不思議なことがあります。

ある人のことは、まったく気にならない。

ところが、別の人のことは、なぜか気になる。

応援したくなることもあれば、

羨ましく思うこともあります。

時には、嫉妬することさえあります。

では、その違いは何なのでしょうか。

例えば、私は相撲を見ても横綱に嫉妬することはありません。

相撲に興味がないからです。

横綱になりたいと思ったこともありません。

だから、心はほとんど動きません。

しかし、自分が歩いている道で、自分より先を歩いている人を見ると、心が動くことがあります。

作家であれば作家。

映画をつくる人であれば映画人。

同じ道を歩いているからこそ、心が反応するのです。

 

 

ここで、一つの問いが生まれます。

なぜ、その人が気になるのでしょうか。

 

 

 

私は、この問いを自分自身に向けるようにしています。

すると、不思議なことが見えてきます。

 

 

 

その人が持っているものの中に、

自分も大切だと思っているものがある。

自分も目指しているものがある。

だから、心が動くのです。

 

 

 

嫉妬という感情は、決して気持ちの良いものではありません。

でも、そこで終わらせるのは少しもったいない。

その感情の奥を見つめてみると、

「私は本当は何を目指しているのだろう。」

そんな問いが見えてくることがあります。

 

 

 

幸福温度計は、感情を消すための道具ではありません。

感情を読み解くための道具です。

もし今日、誰かのことが気になったなら、

その人を見つめる前に、自分の心を見つめてみてください。

そこには、自分でも気づいていなかった理想が、静かに映っているかもしれません。

 

 

【おすすめ記事一覧】

 

初めての方はこちら
 

 

  【おすすめ記事一覧】



このブログでは、

日本神話、元禄赤穂事件、日本人精神、現代社会について考察しています。

初めて読まれる方は、以下の記事からご覧ください。


なぜ日本人は自然を神としたのか
なぜ日本人は山に神を見たのか

なぜ日本人は「畏れ」を大切にしたのか

なぜ神社には静けさがあるのか

なぜ日本人は水を神聖なものとしてきたのか

なぜ日本人は「清め」を大切にしてきたのか

なぜ日本人は「穢れ」を 意識してきたのか

なぜ神社には鳥居があるのか

なぜ日本人は「結界」を意識してきたのか

なぜ日本人は「間」を大切にしてきたのか

なぜ日本人は「沈黙」を大切にしてきたのか

なぜ日本人は「気配」を感じてきたのか

 

 

人は本当に「見えるもの」だけで生きているのか

人間は本来、「感じる存在」なのではないか

人間は本来、「感じる存在」なのではないか

人はなぜ「意味」を求めるのか

「私」とは、一体何なのだろうか

人はなぜ「苦しみ」に意味を求めるのか

なぜ答えは終わらないのか

人はなぜ「分かり合いたい」と願うのか

人はなぜ未来を創るのか

人はなぜ孤独を感じるのか

人は本当に同じ世界を見ているのだろうか

 

変わりゆく世界の中で

人はなぜ自分を知りたいのだろうか

人はなぜ「存在」に気づかないのだろうか

 

 

 

  <幸福温度計シリーズ>

 

幸福温度計①_幸福は、どこにあるのだろうか

☆幸福温度計④なぜ、その人が気になるのだろう。
 
 

 

 

 

 

 

 

*記事を整理しながら、こちらの一覧へ随時追加していきます。
 

幸福温度計③

幸福感は、探すものではない。

「幸せになりたい。」

そう願うことは、ごく自然なことです。

私も、これまで多くの人から、その言葉を聞いてきました。

でも、ある日、こんなことを考えました。

もし、幸福感が「探すもの」だとしたら、見つけた瞬間から、ずっと幸せでいられるはずです。

しかし現実は違います。

欲しかったものを手に入れても、また次の何かを求めます。

夢を叶えても、新しい夢が生まれます。

幸福を探し続ける人生は、終わりがありません。

では、幸福感とは何なのでしょうか。

 

 

私は、幸福感は探すものではなく、生まれるものだと思っています。

しかも、それは特別な出来事から生まれるとは限りません。

 

 

 

ある日、何気なく家族の笑顔を見たとき。

誰かの優しさに気づいたとき。

当たり前だと思っていた日常が、実はかけがえのない時間だったと気づいたとき。

そんな瞬間に、心は静かに温かくなります。

私は、この感覚を幸福感と呼んでいます。

 

 

 

つまり、幸福感は「何かを手に入れた」から生まれるのではありません。

人や人生の本質に触れたとき、自然に生まれるものです。

だから、幸福感を追いかける必要はありません。

 

 

 

本質を見つめればいい。

人を大切にすること。

感謝すること。

人生を丁寧に味わうこと。

 

 

 

その積み重ねの中で、幸福感は静かに心に宿ります。

幸福温度計は、幸福を測るための道具ではありません。

自分が今、人生の本質にどれだけ触れているのか。

その心の温度に気づくための道具です。

 

 

幸福を探して歩き続ける人生もあります。

でも私は、

人生を味わいながら歩く人生の方が好きです。

 

 

その道を歩いていると、

不思議なことに、幸福感はあとから静かについてきます。

 

 

 

【おすすめ記事一覧】