1960+(50代3人による暇つぶしのお供) -36ページ目

1960+(50代3人による暇つぶしのお供)

玉下奴郎とその仲間たち、計3人のブログ。 音楽、映画、書籍、時事などなど、50代(1960+世代と呼ぶ)にまつわる話題をつらつらと。「暇つぶしのお供」にどうぞ。

12日の日曜日、僕たち3人はKauKauさんを訪問した。
1週間後に控えたミュージックイベントの下見兼打ち合わせのため。

KauKau001.jpeg KauKau002.jpg

機材のチェック、座席の位置や数の確認、などなど・・・
ありがたいことにKauKauさんには追加用の音響設備がしっかり揃っていた。
ミキサーもあったので、玉下さんはたっぷりと音楽が入ったiPodやiPadをらくらく接続できて大満足。すばらしい!

KauKau003.jpeg

僕はというと、当日、ちょっとした資料的なスライドを映すので、PCを接続テスト。大画面のテレビ、ありがたい~。
壁際(テレビの横)の席からは、少し見にくいかもしれないけど、そこはご容赦を。

さて、今回のミュージックイベント『音楽鑑賞講座』のテーマは昭和56年(1981年)のJ-POP。
プレイ予定の楽曲をここに少し紹介しておきますね。

ルビーの指環(寺尾聰)
長い夜(松山千春)
街角トワイライト(シャネルズ)
恋人よ(五輪真弓)
守ってあげたい(松任谷由実)
愛はかげろう(雅夢)
メモリーグラス(堀江淳)
万里の河(チャゲ&飛鳥)
ロンリー・ハート(クリエーション)
春咲小紅(矢野顕子)

みなさん、知っていますね、そう、知っているはずです!
玉下さんならではの解説や裏話が当日のお楽しみなのですが、あの曲はどうなの?的な質問を添えたリクエストもお待ちしています。
昭和56年からちょっと外れていても・・・きっと大丈夫。(保証はしませんけど)

ブログのコメントにご一報いただければ、僕たちのほうで席を確保しておきます。

ではでは、みなさま、18日にお会いできることを!

■ミュージックイベント開催します! (wrote by ランシン)
■続・ミュージックイベント開催します! (wrote by 玉下奴郎)


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スライド15 スライド2 wrote by 1961_TM
まずお詫び。というか反省から。

先日書いた「なぜか『MAKE A MIRACLE』」。
EXILE ATSUSHIの『MAKE A MIRACLE』が気に入ってしまって何度も聴いていたんだけど、実は歌詞をまったく聴いていなかったことに気が付き、ネットで調べてみたら・・・
あまりに意味なし、へんな英語オンパレードで、一気に冷めてしまった。

ビートルズから始まって洋楽も多く聴いていたけど、その歌詞を理解しながら聴いていたわけじゃない。
つまりボーカルもある意味で楽器のひとつとして聴いていたわけだから、『MAKE A MIRACLE』には罪はないんだけどね。(でもひどい歌詞だ)


さて、大ヒット、絶賛上映中『アナと雪の女王』は、その主題歌も人気で、いたるところから
れりごー、れりごー♪ 
僕は、松たかこが唄う日本語版も気に入っていて、英語版と交互に何度も聴いた。
驚いたのは、すべて日本語だということ。

いまのJ-POPの歌詞は英語を使うことが多い。(というかほとんど?)
その手法でいうなら、サビの部分だけでも、「レット・イット・ゴー」を残してもよさそうなのに
ありのぉままのぉ~ とか
ありのぉままでぇ~ などと訳している。
すべて日本語だ。
しかもそれは、Let it goと発音している口のカタチ(動き)が似ていることまで考えられているらしい。
恐らくディズニーの方針だっのだろうが、えらい! えらすぎる!


日本語だけの歌詞の曲ってあるのかなぁ。(もちろん演歌系以外で)
御存じの方、ぜひ教えてください。


【本日の一曲】 リバーサイドホテル by 井上陽水


玉下さんの影響もあって、最近また聴いている井上陽水。
歌詞もいいねぇ。
でも、「ホテルはリバーサイド、川沿いリバーサイド」って・・・ (-_-).oO

英語禁止カラオケについて書いた、このエントリーも読み返していただけると幸いです。
リバーサイドホテルを訳して唄うのだ!
■カラオケ 好きですか?


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スライド2  wrote by 1960_TM
過日、ランシンさんが宣言をした通り、今月18日にミュージックイベントを開催します。
今回の会場は、豊洲では開放的な店内や美味しい食事でお馴染みの、ハワイアンカフェ「KauKau」
素敵な店長さんのご厚意もあって、スペシャルランチ付きの音楽鑑賞会をやります。

音楽鑑賞会1981

今回のテーマは、ズバリ“昭和56年=1981年”です。

大滝詠一の「A LONG VACATION」が発売されたこの年、
アルバムは今でも売れ続けて累計で300万枚以上のロングセラーですが、実は一度もチャートで1位を獲れなかったんです。



この年の年間1位に輝いたのは寺尾總の「Reflections」



ちなみにシングルの年間1位は「ルビーの指輪」で、2位は意外にも演歌です。
どちらもミリオンセラー、つまり100万枚を超えていました。
音楽チャートが歌謡曲やアイドルやお笑いや洋楽やニューミュージックなどで、とてもバラエティだった時代です。

この日は昭和56年の音楽シーンをニューミュージックやシティポップを中心に振り返って、
ランシンさんがいうところの
“僕らがまさに青春(恥ずかしい言葉!)ど真ん中”な時代に、
音楽が果たした役割や世相などもおりまぜて、約2時間半タップリと懐かしい音楽に浸って頂きたいと思っています。

な訳で、みなさん、ぜひぜひご参加ください!
ご予約いただけると席の確保も確かなのですが、いらっしゃれそうな方はコメント欄にメッセージをお書きくださるだけでもOKです。
リクエストも絶賛募集中です。

じゃあ、今日の一曲はそんな昭和56年からこの曲を…。
「ハイスクール・ララバイ」by イモ欽トリオ


曲に入る前のフリが長いですが、時代を思い出すという意味でご容赦…。
トシちゃんを抑えて堂々の1位、なんて時があったんですね。


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スライド15 スライド2 wrote by 玉下奴郎
「岩盤浴に行くんだけど」
「じゃ、おれも行こうかな」
「行こう行こう」

娘と僕の会話である。
娘は翌日、成人式のきものの前撮りなるものがあるため、少しでも細くなろうという悪あがきのひとつで、しかも僕と一緒なら、お金の心配はなかろうという魂胆だ。

まあ、もうすぐはたちになる娘とふたりでこういう機会もあまりあるまい。

岩盤浴 
  湯けむりの里 公式HP 

近所のスーパー銭湯「湯けむりの里」に出かけたのは夜の9時過ぎ。
コンビニで500ccのスポーツドリンクを仕入れて、いざ岩盤浴である。
岩盤浴は、入館料にプラス500円。
専用の着物(岩盤浴着)とマット(でっかくて厚めのバスタオルのようなもの)を渡される。
なるほど、この岩盤浴着があるから、男女混浴が可能なわけね。

はじめに大浴場に行って身体を温めてから、岩盤浴専用のフロアへ。
岩盤浴02 
  湯けむりの里 公式HPからお借りしました。

1セット目。
硬い岩盤にマットを敷いて横たわる。
静かに瞑想する感じらしく、となりの娘と会話はできない。
40℃ちょっとの部屋は、少しむっとする程度。
寝そべった岩盤もさほど熱くは感じない。
なんか物足りないな~、これで汗をかくのかなぁ、なんて思っていたら、腕や首筋に、たら~り・・・
あれ、けっこう汗かいてるみたい・・・

娘が「ひと休みしよう」というのでいったん外へ。
以前のサウナにチャレンジしたことがあるけど、その際にうさまゆさんからしっかり水分補給をするようにと強く強く言いつけられたことを思い出しながら、スポーツドリンクをぐびぐび。
 (その時の記事は、こちら「チャレンジ! サウナ耐久」)

2セット目。
別の部屋に行ってみると、そこは岩盤ではなく、玉砂利。
これが実によろしい。身体にフィットして、腰が痛くない。
しかも暖かい石を、ひとつ取り出してツボに押し当てると、低温のお灸のようで気持ちいいし、暇つぶしにもなる。

3セット目。娘はさらに別の岩盤へ行ったけど、(ここは6種類の岩盤があるらしい)
僕はまたこの玉砂利バージョンを選んだ。

この日は、この3セットでタイムアップ。
帰宅したのが夜中の12時を過ぎていたから、2時間半ほど過ごしたことになる。
結果は、0.3kg減。
スポーツドリンクを500cc飲んだから、単純計算で800ccの汗を流したことになるのだろうか。
サウナは肌を刺すような暑さと、喫煙者だからだろうか胸が苦しくなるけど、岩盤浴はすこぶる快適。寝てしまいそうになるくらいに。(寝ると危険だから寝ないけど)

ここはいったん入場したら何時間いてもいい。
岩盤浴は、専用フロアになっていて、仮眠所も3種類あるうえに、マンガや雑誌がずらり。マンガ喫茶みたい。
しかも、このフロアはすこぶる静か。
老若男女、グループもいたが、このフロアでは、みんなおとなしくしていて話すとしてもひそひそ話だけ。
そうだ、ここには僕の大好きなアカスリもあるではないか。
小説を何冊か持ち込んで、まる1日過ごしてもいいかもしれない・・・

ぐーたら50代の休日の過ごし方のひとつとして急浮上した岩盤浴でありました。


【本日の一曲】 渚・モデラート by 高中正義


岩盤浴の室内には、小さくヒーリングミュージックらしきものが流れていたが、僕の頭の中に浮かんでいたのはタカナカだったり、カシオペアだったり・・・

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スライド10  wrote by 1961_TM
今年のアカデミー賞作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』を、遅れ馳せながら観てきた。

それでも夜は明ける 『それでも夜は明ける』公式サイト

アカデミー賞を獲得するまでは、重いストーリーとブラッド・ピット以外は地味なキャスティングにもかかわらず、話題になったポイントは、監督がスティーブ・マックイーンということ。
えっ、こんな遺作を発見?
いや、この作品の監督とあの名優は同姓同名の別人だった。

テーマは黒人奴隷制度。
1841年の南部アメリカが舞台。
日本人にはピンと来なくても、製作されたアメリカでは非常に生々しい話である。
ここ最近でもスピルバーグ監督の『リンカーン』や劇場公開中の『大統領の執事の涙』など、当時のアメリカ南部では当然の様に受け入れられていた奴隷制度を取り上げている。
昨年公開された『ジャンゴ』もタランティーノならではの奴隷制度批判の作品だった。

この作品の凄いところは実話であること。
最近のハリウッド作品は実話を原作にしたものが多い。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』然り、先に挙げた『大統領の執事の涙』然り。

 

監督と同姓同名だった俳優の方のスティーブ・マックイーンが演じた実話といえば、1973年の名作『パピヨン』がある。
無実の罪で投獄されたマックイーンが脱獄をして自由を手に入れるまでのストーリー。


製作のR. ドルフマンと製作総指揮のT. リッチモンドは、我らが三船敏郎がアラン・ドロンやチャールズ・ブロンソンと共演した『レッドサン』で大スターの顔合わせを実現して話題となっており、本作でもS. マックイーンとD. ホフマンの2大スターが共演している。

同じ様なプロットの名作に『ショーシャンクの空に』があるが、これは希代のストーリー・テラーであるS. キングの小説が原作。


実話を原作にして製作された映画は何と言っても説得力が違う。
マックイーン演じるパピヨンの不屈の行動と勝ち得た自由の重みは、奇しくも『それでも…』の主人公と重なる。

『それでも…』がアカデミー賞を受賞した時にテレビに映し出されていた作品スタッフとして、この作品にプロデューサーとしてクレジットされたブラピがいた。
役者としても終盤の重要な場面に登場していた。
彼は配給会社を周り製作資金を集めるために奔走したらしい。
それほど気に入っていただけに、アカデミー賞受賞は感激ひとしおだったろう。

イケメン男優として数々の主演作があるブラピだが、まだ29歳の頃、『トゥルー・ロマンス』というタランティーノが脚本を書いた作品にチョイ役で出演している。
彼は脚本を読んで監督のトム・スコットに主役をやりたいと売り込んだが叶わず、それでも何とか作品に出演したいと熱望したところ、主役に絡むジャンキーの役を与えられた。


その後、主役を演じたC. スレーターは余りヒット作に恵まれず、一方のブラピは『セブン』や『12モンキーズ』でスター街道を突き進む。

彼は単なるイケメンだけではなく、映画に掛ける情熱がこんな頃から強かったというエピソード。
出演場面は少ないながら印象の強いジャンキーなブラピにご注目。

あっ、もちろん『それでも夜は明ける』は超お薦めです!


【本日の一曲】 「夜明けのスキャット」by 由紀さおり


※冒頭、約1分のモノクロ映像が泣かせます。(by 1961_TM)

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スライド1  wrote by 玉下奴郎
久しぶりにクルマカテゴリーの話でも書こう。
といっても、クルマの話ではなく、それを開発・製造する会社の話。
あくまでフィクションですので。

とある自動車会社、2社。X自動車とY自動車としておこう。
どちらも時代の流れで、コストカットをすることになった。

自動車工場イメージ ※イメージです。

下請けに出している部品のコストを3割ダウンさせるのが目標。
さて、この2社、どうしたか。

X自動車
大会社であるからコスト低減、効率化のノウハウはもっている。
そこで下請け部品会社に社員を派遣。
協力し合って設計から製造、輸送など、ありとあらゆるところで効率化を推進。
数ヵ月後、下請け会社は3割のコストダウンを実現した。

Y自動車
数ヵ月後から部品の仕入れ価格を3割下げること。できなければ取引停止と通達。
Y自動車そのものが大胆なリストラで生き残った会社だったからか、アドバイスは「リストラなど効率化の方法はあるはずです」くらいだったとか。

どちらも3割コストダウンは実現したのだが、これには後日談がある。

X自動車
実際に仕入れる価格は3割ではなく、2割ダウン。
1割はコストダウンに努力した下請け会社の「もうけ」にして、次の技術開発や効率化に投資してください。うちはいまのところは2割のコストダウンで十分です。長くお付き合いしましょう。

Y自動車
効率化できたのだから、もっと効率化できるでしょう。
来年は、さらに3割ダウンを目指してください。
そうしないとお付き合いできなくなるでしょう。と下請け会社に通達したそうな。

さて、あなたは、どっちの会社のクルマを買いますか?


・・・もう一度言いますが、この話はあくまでもフィクションです。
(とってもとっても念を押しておきます。はい。)


【本日の一枚】 3月にオンエアされた『リーダーズ』。
リーダーズイメージ

録画したまま、まだ観ていないのだが、観ていないうちにこの話を書いておこうと思っていたのでした。


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スライド7  wrote by 1961_TM
読書ネタでばかりブログを書いていたから、ここらで音楽とか映画とか食べ物などに軸を変えようか…。
そんな考えもよぎったんですが、やむを得ません。
村上春樹の新作だから。

女のいない男たち01

珍しく冒頭は作者による“まえがき”から始まります。
「まえがきは、偉そうになるか言い訳がましくなるので好まない」と書き出している辺りから、既に村上春樹の空気に包まれていきます。

女のいない男たち03

全部で6篇の短編小説集で、最も古いものでも昨年12月に発表された作品。
彼の短編集は9年振りの刊行ですが、この間は長編ばかり出版していたんですね。
これまでは長編と短編を振り子の様にバランス良く書いていた印象があったので、還暦を過ぎて長編を書ききる気力や体力が充実していた、ということでしょうか?

収めらてた作品は『文藝春秋』に掲載された4本と、別のサブカル誌に掲載された1本と、書き下ろし1本。
テーマは共通して“女のいない男たち”ですが、そこは村上春樹です。
沢山の素敵な女性が登場します。

個人的な考えですが、彼の小説の主人公は年齢や職業は異なるけど、代替え可能な印象があります。
木村拓哉はどんなドラマに出演しても木村拓哉で、代替え可能な気がするのと同じです。
(こういう点では、松田優作は凄かったと思います)

ベテラン俳優。芦屋出身で早稲田大学に通う学生。
物書き。サラリーマンからバーの店主になった男性。
色々な設定をしつつも、根本的なキャラクターはブレがない。
恐らくAという作品の主人公がBという作品に迷い込んでも、きっとBの主人公と同じ事を考え、同じ行動をするでしょう。
(そもそも芦屋出身で早稲田大学に通う学生は、これまでに何度も登場してます)

今回は短期間に書かれただけあって、それぞれの作品の空気感や色合いが非常に近い気がしました。
こういう印象は、具体的にこの文章が…とか説明をしにくいですね。
(こういう表現に長けてくると、プロの評論家になれるのかなぁ)
あいかわらず、読んでいるうちに背筋が伸びるのは昔のままです。
この感じが好きで読み続けていると言っても過言ではありません。

それと妄想も入りつつですが、Aという作品の中で主人公が行くバーが、Bという作品の主人公が開いたバーじゃないか、なんて遊びも感じられました。

まぁ、とにかくサリンジャーで少し臆病になっていたけど、有難いことに杞憂だったわけです。
また好きな作品が増えた。幸せです。
(あっ、「フラニーとズーイ」も出てきました)


【本日の一曲】 「男が女を愛する時」by パーシー・スレッジ


女性がいないと、現実の男はダメになります。


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スライド3  wrote by 玉下奴郎
『大人の流儀』シリーズ4巻を読み終わり、さて、次は何を読むべぇと思っていたところだった。
会社で仕事中、デクスまわりをごそごそしていて見つけたのがこれ。
よしもとばななの『スウィート・ヒアアフター』。

スウィート・ヒアアフター

おお、昨年の秋に買って忘れていたぞ・・・
 (調べたら発売は8月だった)

よしもとばななの小説は・・・と書くのが今回のテーマではない。
なぜにそんなにデスクまわりが散らかっているのか。

まぁ、単に整理が苦手だということなんだけど、その「言い訳のルーツ」は小学生のころ。
あまり本を読まなかった僕に与えられたのがシャーロック・ホームズだった。
以来、本を買ってもらえるときには必ずホームズのシリーズからとなった。
ホームズ

ホームズといえば、イギリス紳士らしい端正な身だしなみをした頭脳明晰な名探偵。
が、しかし、彼の部屋は汚い。
あるとき盟友ワトソン博士が、あまりの散らかりっぷりに呆れ果て、片づけようとすると、
「散らかしているのではない、そこに置いてあるのだ。
 どこに何があるかはすべてわかっているから、ヘタに動かさないでくれたまえ」

とかなんとか、こんな感じのことを言ったと思う。
ホームズの推理や活躍のストーリーはほとんど忘れてしまっているが、
この散らかしていることの言い訳は、いまもしっかりと記憶に残っているのだ。

僕のデスクまわりは散らかってる。書類やガラクタだらけである。
しかし、あの資料は右手を30cm伸ばした書類の山の下から2cmのところにあり、
左手を55cm伸ばしたところには、いまお気に入りの塩キャラメルがある。

・・・実際には、あの資料どこだっけぇ~といつもあたふたしているから、ホームズには遠く及ばないが、その片づけられない自分への言い訳には必ずホームズの横顔シルエットが頭の中に浮かんでいる。
僕に読書の楽しさを教えてくれた名探偵は、ちょっと罪なこともしたのだ。(ということにしておこう)

ちょっとしたクセや思考の傾向、大きくいえば個性のようなものをカタチづくる因子はたくさんあるけど、読んだ本、聴いたり歌ったりした音楽、観たテレビや映画の影響は小さくない。

そういえば、以前書いたけど、僕のきのこ嫌いの原因は、映画『マタンゴ』だったしなぁ。
 (きのこ嫌いの理由・・・マタンゴ)


【本日の一曲】 忘れないで by 山下達郎


NHKアニメ「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」のエンディングテーマ。
子どもたちと観ていたのだが、なぜこの曲が使われていたのかナゾだった。
いま調べたら、
「スタッフやファンから異論もあった」
「50代入ったら絶対にカンツォーネをやると決めていた」
「一般からは彼が演歌に挑戦したという誤解も受けた」という曲らしい。
うん、僕も演歌だと思っていたよ・・・

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スライド12  wrote by 1961_TM
さてさて、久しぶりの1960+ミュージック イベントの開催のお知らせです。
今回の会場は、豊洲のハワイアンカフェ「KauKau」。
その開放的な店内や美味しい食事で、平日は周りのグローバル企業のOL達で賑わう豊洲の良店。

そんなお店で休日のお昼、スペシャルランチ付きの音楽鑑賞会を行うことに。

音楽鑑賞会1981

今回のテーマは、昨年末急逝した大滝詠一のアルバム「A LONG VACATION」が発売された1981年。
1981年といえば、30数年も前、僕らがまさに青春(恥ずかしい言葉!)ど真ん中。
大滝さん愛の玉下さんの楽曲セレクションと、音楽シーンを解説する「語り」が冴えわたるに違いない!

な訳で、みなさん、ぜひぜひご参加ください!

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スライド15 スライド2 wrote by ランシン
  

前回のブログで訂正を入れつつ、大切なのはタイトルではなく“文体”を主体とした本文なので、タイトルは引き続き“3月の読書”です。

これまでの二冊は、サリンジャー&村上春樹や海老沢泰久&井上陽水と、比較的メジャーなキー・ワードによる作品でした。
ところが最後に登場するのは1971年生まれの樋口毅宏が初めて書いた小説。
しかもタイトルは「さらば雑司が谷」。



ちなみに雑司が谷って何処かご存知ですか?

実は玉下も全くこの作家の事は知らなかったんですが、読書や映画鑑賞の傾向が似ている方から勧められたんです。

今回のブログで伝えたいのは(繰り返しますが)文体なので、作者に関してはサラッと紹介します。
彼は正に雑司ケ谷で生まれた作家です。(ちなみに東京都豊島区にあります)
でも作家と言ってもデビューは38歳。それまでは雑誌の編集者で、むしろ作家に書いてもらう立場。
ところが彼のユニークな経歴は、学生時代にそれまでに発表されていた芥川賞受賞作を読破した事。
その中には候補作までも何冊か含まれており、そこで気づいたのが、
“40歳を過ぎないと、かっちりした文体はできない”ということ。

つまり彼は自分の文体がかっちりする前に、自覚的に作家として処女作「さらば雑司ヶ谷」を書き上げ、直木賞作家の白石一文の推薦で新潮社から発刊されたのです。

この小説。では内容は…、ストーリーは…、と問われると答えようがない。
もちろんあらすじを書けば書けるけど、そこに何らかの教訓とかメッセージは感じなかった。
「フラニーとズーイ」はもとより、「満月、空に満月」よりも遥かに速く読めたのは、正に文体の成せる技だったと思う。

言語感覚、スピード、否定的な意味ではなく軽薄な表現。そして様々な引用。
そう、作者は芥川賞受賞作を読破しただけではなく、古今東西のコミックや映画にも精通している。
それもある作家を好きになると徹底的に観たり読んだりしたくなるという。
そしてそういう作品のプロットやセリフを自身の小説に堂々と引用して、後書きにその出典を羅列するのである。
場合によっては読者がその後書きに答え合わせをしたり、彼の作品を契機に元ネタを遡れる。
従って、ある意味ではストーリー以上に小説のスタイル=文体が魅力的になってしまうのである。


さて、こうしてブログを書いている間にまた一冊、Amazonから本が届いた。
村上春樹、9年ぶりの短編集。「女のいない男たち」である。


果たして玉下はこの小説にどう接するのか。
ワクワクしながらページをめくろう。


【本日の一曲】 「東へ西へ」by 井上陽水


先の書籍「満月 空に満月」のタイトルになった歌詞が入っている、
井上陽水の代表曲のひとつ。相変わらず、詞が面白い。

■3月の読書。「フラニーとズーイ」「満月、空に満月」「さらば雑司ヶ谷」。
■3月の読書。「フラニーとズーイ」の続き…。文体。
■続・3月の読書。「フラニーとズーイ」「満月、空に満月」「さらば雑司ヶ谷」。

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スライド3  wrote by 玉下奴郎