「家族という病」下重暁子著を読んだ! | 1960+(50代3人による暇つぶしのお供)

1960+(50代3人による暇つぶしのお供)

玉下奴郎とその仲間たち、計3人のブログ。 音楽、映画、書籍、時事などなど、50代(1960+世代と呼ぶ)にまつわる話題をつらつらと。「暇つぶしのお供」にどうぞ。

家族という病_01 家族という病_03

元NHKで女子アナウンサーの草分けとして活躍し、
今はフリージャーナリストや文筆家となっている彼女。
と偉そうに書き始めたけど、玉下はこの方を知らなかった。

NHKの女子アナといえば加賀美さんか頼近さん、
最近では「ブラタモリ」の方々(それでも名前は出てこない)、
民放の女子アナすら顔と名前が一致する人が少ない…。

家族という病_02

いや話が逸れたけど、要はこの方が書いた本書。
家族の関係性の“家族はお互いに分かり合える”という幻想を、
自身の体験を元に否定している内容である。

実際にテレビや新聞で報道される子供の虐待や親子の確執、
あるいは親に相談できずに自殺する子供の事件…。

親子なら、兄弟なら、或いは永く連れ添った夫婦なら、
お互いの事を理解しているはずという前提があるから、
“どうしているあんな事が起きてしまったんだろう?”と疑問が起きる。

“私がこれだけ想っているのに、あなたはその気持ちがわからないの?”
こういうストレスが結果的に人間関係を損なってしまう。

いやいや、そもそもそこに期待するからよくないんです。
そもそも親子だろうが兄弟だろうが、
夫婦だろうが恋人だろうが、
同級生だろうが同僚だろうが上司とか部下だろうが、
分かり合っていないという前提でいなければ…。

著者はバッサリと説く。
子離れ出来ない親は見苦しい、
家族の話は自慢話か愚痴、
孤独死は不幸ではない、
そもそも家族に血の繋がりは関係ない…。

本書を読み進むに連れ、著者の人生が語られる。
軍人の家庭に生まれ、戦後に公職追放になった父親に失望し、
その父親を支える母親に反発し、
兄は父親が先妻との間に出来た子供だったと知り、
自身は同僚と結婚するが合意の上で子供を作らず、
あくまでも人生のパートナーとしての関係を保ち、
死んだらお互いに別々のお墓に入るつもり…。

あまり一般的ではない歩みとは思いつつ、
家族とは分かり合えないという考えから物事を捉える視点は共感できた。

だからこそ、少しだけでもわかった時に嬉しい。
悩みを打ち明けられたり喜びを分かち合えた時に、
それが有難いと思える。
当たり前ではない。

もうすぐ母の日が来る。
親は大事にしなくちゃだ!
※ご存命でない方は墓参りだ!


あっ、そもそもこの本はカミさんが読んでいて勧められました。
深い意味はないと思うけど…。


カテゴリー
スライド3  wrote by 玉下奴郎


『上品倶楽部』WEB もよろしく!