帰りの電車、ふと通知を開いた瞬間——
たった一行のメッセージに、胸がチクリとした。
相手は悪気があったわけじゃない。むしろ普通の会話。
それなのに、家に着いても、お風呂に入っても、
その一言だけが、頭の中でぐるぐる回り続ける。
「気にしすぎかな」「忘れよう」
そう思って別のことをしてみるけど、
気づけばまた同じ場面に戻ってしまう。
——ありますよね、こういう日。
私も長いあいだ、ここで自分を責めていました。
けれど、あるとき気づいたんです。
刺さったのは相手の“言葉の刃”じゃなく、
その言葉が映し出した**“私の中の痛みという鏡”**
たとえば——
・昔、がんばっても認められなかった記憶がうずく
・わかってほしかったのに、届かなかった寂しさが疼く
・あのとき言えなかった「本当はこう思ってる」が顔を出す
つまり、ぐるぐるは「まだ大切にされていない感情」のサイン。
矢を無理に抜こうとするほど傷は広がる。
まずは矢を握っている自分の手を、そっと緩めるところから。
3つのステップ(静かにできる心の手当て)
- その一言を書き出す
- 「何と言われた(書かれた)か」を一度言葉にして、
紙の上に置く。 - 頭の中の“無限リピート”を、外に移すだけでも音量が下がる。
- 一番痛かった“部分”だけに丸をつける
- 全文じゃなく、刺さった単語・ニュアンスに印を。
- 例:「“また?”と言われた」「“大したことない”と感じた」
など。 - その痛みの正体をメモする
- 「それは私の何を大切にしたい気持ちに触れたから痛かった?」
- → 認めてほしい、丁寧に扱われたい、境界線を尊重してほしい…
- ここまで書けたら、実は半分以上ほどけています。
すると気づきます。
私が守りたかったのは、「相手に勝つこと」や「言い返すこと」
“私が大切にしたい価値”を、大切に扱うことなんだ、と。
ここから先は“未来に向けた一手”
・“次回同じシーン”が来たら、どう自分を守る?
例)「その言い方は苦手なんだ。具体的に言い直してもらえる?」
例)「今は時間がなくて読めない。明日ゆっくり確認して返すね」
・“いまの自分”には、何を渡す?
例)「あの一言は痛かったね。よく受け止めたよ」
例)「大丈夫、あなたの丁寧さはちゃんと価値だよ」
ここで大事なのは、相手を裁くことでも、
自分の感受性を否定することでもない。
「私の大事」を抱き直して、明日の選択を1ミリ整えること。
それだけで、同じ言葉に出会っても、
✍️ 今日の問いジャーナル
- 今日はどんな一言(場面)が引っかかった?
- そのどの部分が痛かった?(単語・ニュアンスに丸)
- そこには、私の**どんな“大切にしたい価値”**があった?
- 次に同じ場面が来たら、私を守る一言は?(10〜
15文字で書く)
🌱 30秒アクション
紙に「今日、よく耐えたね」と一行だけ書いて、手帳に挟む。
——それは、過去の私への小さな勲章です。
🌱 感想シェア
- どんな一言が心に残っていた?
- その裏に見つけた「自分の大事」は何だった?
- 明日ためしてみたい“私を守る一言”は?
短くてもOK。あなたの気づきが、