とっても嬉しいです。
まるでジブリ『天空の城ラピュタ』の幻想風景!と大岩神社の鳥居の写真がネット検索画面に出てきました。
確かめたくなり、5月3日大岩神社(京都府京都市伏見区深草向ケ原町89−2)へお参りしました。
大岩神社がある大岩山は、人気の伏見稲荷大社から近いとはいえ、特に観光客が集まる場所ではなく京都一周トレイルでハイカーが訪れる低いお山。徳川家康上洛の際には乗馬の飼草を賄ったとされ、御草山と呼ばれていた由緒ある山です。
その大岩山の山頂付近にある大岩・小岩をご神体とする大岩神社に向けて、麓の鳥居から山を縫うように延びている参道をのぼります。
印象鳥居
しばらく緑につつまれた山道を歩くと、まるで異国の古代遺跡のような、素敵な彫刻がされた石鳥居が現れます。
石板には印象鳥居「昭和三拾七年 堂本印象寄進」とあります。京都市生まれの日本画家、堂本印象(どうもといんしょう)さんのデザインで石工は中村広次郎さん
堂本印象さんは、東福寺の法堂の天井にわずか17日間で仕上げたといわれている「蒼龍図(そうりゅうず)」描かれています。
また大阪カテドラル聖マリア大聖堂の壁画「栄光の聖母マリア」は堂本印象さんによって1963年に描かれた大作で、美しい西陣織の着物を身につけた、聖母子とともに、福者ユスト高山右近と細川ガラシャ夫人が描かれています。
私もこの絵が好きで教会へも良く行きますし、和服姿のマリアさまが美しいポストカードを持っています。
真上から太陽の光がさして神秘的です。
鳥居というよりは芸術作品。鳥居の柱には毘沙門天、もう一方の柱には地蔵菩薩が彫られています。上部には女神や動物が描かれています。
堂本印象さんとお母さんが熱心な信者であり、お母さんの病気が平癒したお礼に寄贈したとされています。
表側
表側
ようやく
大岩神社 小岩神社
大岩・小岩を御神体の男神・女神とする古代の神祀りの名残のある神社だそうです。この男女の神様には、お互いがそれぞれ重い病気にかかりましたが、互いの献身的な看病によって、奇跡的に病が治癒したという伝承があります。古代から「難病の神様」として信仰され、胸から上の病、特に結核の治癒に霊験があるといわれていました。昔は、結核は不治の病だとされ、多くの患者が祈願に訪れたそうです。また、この神様は難病だけでなく、心の病にも御利益があるとのことです。
小岩神社は「小岩大神」をまつり、小岩を玉垣で囲って、手前に拝殿を設置しています。
表側
裏側
八坂神社の御祭神である「牛頭天王」が祀られていました。その先には舗装された車道側にも鳥居があります。
大岩神社は平成26年以降、後継者が居られないとのことで、近隣の有志の方によって定期的に手入れしてくださっているようですが、大がかりな修繕などは行えないために、雨風で倒壊した灯籠や石柱、鳥居などが仕方なく放置されている状態らしいです。
神秘的なパワースポットと紹介される一方、ミステリースポット廃神社として紹介されている記事も目立ち、中でも夜に訪問して拝殿で手も合わさずに、恐怖をかりたてるような動画配信をされているのは残念だなぁと思います。
最後に振り返ってパチリ。何か不思議な世界への入り口のように光が写りました。
いつもご訪問くださる方、お久しぶりの方、はじめましての方も、ありがとうございます。
今日これからも、あなたやあなたの大切な方たちが、穏やかでニコニコ笑顔でご機嫌に過ごせますように
明日はきっとハレルヤ