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11月中旬聖林寺(奈良県桜井市下692 )へ行きました。
聖林寺の創建は古く、奈良時代の和銅5年(712)に、談山妙楽寺(現 談山神社)の別院として藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が建てたとされています。
本堂
ご本尊 子安延命地蔵
色白の肌に三日月型の眉、紅が残る唇が特徴的な、大きなお地蔵さま。
江戸時代中期、この寺の僧 文春が女人泰産を願い、造像しました。(写真はパンフレットより)
アメリカの哲学者フェノロサは十一面観音の 美しさにたいそう驚き、門前から大和盆地を指して、「この界隈にどれ程の素封家がいるか知らないが、この仏さま一体にとうてい及ぶものでない」と述べたと伝えられています。
本堂脇の厨子は、十一面観音のためにフェノロサらが寄進したもの。内部に滑車を付け、火事などいざというときに外に運び出せるよう可動式になっております。
観音堂(写真撮影禁止の為入り口の写真しかありません。)
南海トラフ級の大地震にも対応できる独立の免震展示台ケースを導入。今まで拝観できなかった背面まで360度参拝できるようになっております。透明度が高い高透化ガラスで低反射コーティングが施されているため、遠目から観るとケースが見えないようにすら感じます。収蔵庫の天井は、半円球型のドーム状になっており、宇宙を表現した天蓋になっています。床や壁、前室にあるベンチには吉野杉が使われていてあたたかさを感じます。
十一面観音は、もとは三輪山の神宮寺の一つ「大御輪寺(だいごりんじ)」の仏さまでした。大御輪寺は大神神社の最も古い神宮寺として奈良時代中頃に設けられ、十一面観音はその本尊として祀られてきました。均整のとれた仏身、豊満な顔立ち、量感のある上半身、優婉な纏衣の美しさ、微妙な変化をみせる指先等、ミロのヴィーナスとも比較される仏像彫刻の優作です。宇宙を表現したお堂の十一面観音様に手を合わせると不思議と心が凪いで穏やかになります。月へ旅立ったかぐや姫が仏さまになって降臨来られたようなイメージがする十一面観音様でした。
最寄りの桜井駅から川のせせらぎを聞き、のどかな景色を見ながらてくてく往復1時間 普段は考え事で忙しい頭の中を空っぽにして リフレッシュできました。😆
今日これからも、あなたやあなたの大切な方たちが、穏やかでニコニコ笑顔でご機嫌に過ごせますように
明日はきっとハレルヤ