まいどあり‼️


2010年の5月27日、私は、「青春市場」と言う名前で、青果業を開始しました。


当時は、ただ「世の中から、もったいないを無くす。」という志は有ったものの、青果業については、右も左も、全く分からないど素人でした。野菜を、どう仕入れたら良いか?すら知りませんでした。


たまたま、シーズン的に、私の家の周りが、とうもろこしに囲まれていたので、先ずは、隣の畑の農家さんに、声をかけて、「もし、Bクラスのとうもろこしが有ったら、分けて下さい。」というところから始めました。


農家さんの話を聴くと、「未熟」と呼ばれる頭から3cm以上実入りが無いものや、鳥に突かれて、頭が欠けたものがあるという事。早速、それを仕入れさせていただき、姉達や知り合いに声をかけてみました。


また、家の前に、手描きの「とうもろこし」の看板を立て、コスモス街道を通る方々に、アピールもしました。


そして、約40日間で、約2000本を販売出来た事で、この仕事に対して、大いに自信に繋がりました。


翌年も、同じ農家さんと、その仲間に声をかけていただきましたが、3年目から、その方達の納め先が、他への横流しを禁じた為に、全く手に入らなくなってしまいました。


そこで、お袋の実家や、新しい生産者を探すべく走り回り、なんとか、3年目に突入する事が出来ました。


この頃、一本の茎から、3本のとうもろこしが成る事を知りました。通常の農家さんは、一番果から三番果のうち、一番果のみを出荷し、後は、畑の肥やしにしてしまう事を聴き、味や実入りを確認した結果、二番果まではBクラス品として、出荷している方もいると聴き、早速、行動を始めました。


市場で、見た目が悪く無いのに、特売品で売っているものの多くは、二番果の事が多いと思います。


私の住む深谷市岡部地区(旧岡部町)に、「榛沢」という場所がありますが、ここの「榛沢農協」が、とうもろこしの代表的な品種である『味来』を特産として、栽培を始めた事が、岡部町を、一挙に、とうもろこしの町として、有名にしたようです。


そして、榛沢の『味来』の多くは、北海道に出荷され、かの地でも、夏の名物として、人気があるらしいです。


私は、とうもろこしの食べ方としては、「焼きとうもろこし」が1番好きです。皮付きのまま、炭火で焦げるまで焼き、後は、焦げた皮を剥き、甘辛い醤油ベースのタレを付けて、再び、炭火で、軽い焦げ目が付くまで焼く付け焼き。タレの香りが、なんとも、食欲を誘い、ガブリとかぶりつくと、とにかく甘い‼️1本など、あっという間に、食べ尽くしてしまいます。


もちろん、そういう環境でない方には、一般的な、蒸し、茹で、レンチンをお勧めします。レンチンは、表皮を剥き、薄皮をラップの代わりにして、4〜5分温めれば出来上がり、薄皮を剥いてどうぞ召し上がれ。


また、これは、地元ならではの食べ方ですが、朝採りのとうもろこしを、皮を剥いただけで、生のままかぶりつきます。プシュッと、とうもろこしの果汁が、口いっぱいに広がり、まさに、スイーツ感覚です。


とうもろこし農家は、真夜中から収穫を始めて、朝一で出荷します。消費者の皆さんに、少しでも早く召し上がって欲しいと、ヘッドランプを頼りに収穫を急ぎます


とうもろこしは、時間と共に、甘味が分解されてしまうので、収穫した日に召し上がっていただくのが、一番美味い‼️


もし、機会があるなら、畑に出かけて、もぎたてを召し上がっていただければ、スーパーのものとの違いが、すぐ分かります。


深谷市が、長葱、ブロッコリーと共に、地元特産と誇るとうもろこしですが、(皆さんの記憶にもあるかもしれませんが)、昨年6月2日に、深谷を中心として、埼玉県の県北地域に雹が降り、まさに明日出荷を待っていたとうもろこしが、壊滅的被害を受けました。


昨シーズンは、「目標1万本」を目指していた私ですが、雹の翌日、とうもろこし畑を見た瞬間、「私の出番」と直感し、日頃お付き合いしている農家さんはもちろん、知り合いの市議会議員に頼み、被害の大きい農家さんを紹介していただき、取引先には、「雹被害支援」を頼み、また、SNSを活用し、「もったいないとうもろこし」の拡販を行いました。


6/4から、6/30日の間、寝る間を惜しんで、「もったいないとうもろこし」を手がけ、約20000万本と、目標の2倍の数を、わずか半分の期間で捌きました。


たくさんのお客様からは、「雹被害を受けた農家さんには、お気の毒だけど、こんな美味しいとうもろこしは、初めて食べた。」と、嬉しいお言葉をいただき、それを、農家さんにも伝えました。


「高いCM代になりましたけど、必ず来年以降に繋がりますよ‼️」と、激励の声をかけると、「内田さんのおかげで、ずいぶんと助かりました。」と、有難いお言葉をいただきました。


今年も、まもなくとうもろこしのシーズンがやって来ます。今年は、「どうか無事に、収穫出来ますように‼️」と願い、その中でも、もったいないとうもろこしが有れば、精一杯働かせていただこうと考えています。