おいおい、観客さんよ、「ユダ公」のヤジを何で「やせっぽちのバラード」の前に入れるんだよ。オリジナルの音源を聴いていないのかよ、トホホ。

 手縄毛で、キャット・パワーって女性音楽家によるボブ・ディランの1966年のロイヤル・アルバート・ホールと称する実は別会場でのライヴのカヴァー・アルバムをゲットしたよ。
 キャット・パワーって女性音楽家はワタチはまったく知らなかったよ。ライナーによるとそりなりにキャリアのある人のようで、秀逸なカヴァー・アーティストでもあるようなのね。

 ワタチ的に女性ヴォーカルによるディランのカヴァーは好きなのよ。そんな和氣でこのアルバムをゲットしたのよ。まっ、ロックのオーソリティーである和久井光司氏のブログで紹介さりていて、そりで知ったのだけどね。

 この『ロイヤル・アルバート・ホール』のライヴは大好きなんだよね。1970年代初頭にディスクユニオンで下のブートをゲットしてシビレてしまったのよ。
 イカしているよ。冷静に見ても66年当時、ライヴでこんだけのクオリティを出したのは、このディランがイチバンだね。ビートルズやローリング・ストーンズの66年のライヴ音源と聴き比べてもその演奏のレベルは段違いだね。
 ほんで、このキャットさんのライヴはそのコンサートを再現したと言うよりも、セットリストは同一だけど、彼女なりの解釈でカヴァーしているのよね。本家のヒリヒリ感はなくて穏やかなんだよね。そりはそりで悪くはないし、本家の音源が大好きなワタチだけど、こりはこりで納得で楽しく聴けたよ。
 まっ、観衆の間違ったとこでの「ユダ公」のヤジはいただけないけどね。キャットさんはそりに対して「ジーザス」と呟いているのよね。もち、本家の「お前なんか信じてないよ、嘘つきだからね」とは異なるけど、そこはこのライヴはただの模倣ではないから納得だよ。

 そんで「ライク・ア・ローリング・ストーン」のイントロでも同じヤジを叫んでいるんだよ。ここはイントロの前に入れなきゃだめでしょ。観客はちゃんと本家の音源を聴いているのかしらん。

 まっ、何だかんだと言っても、このキャット・パワーのアルバムが秀逸なのは確かだよ。ディランのマニアでもコレクターでもなく、只のディラン好きなワタチでもマストなアイテムだな。

 和久井氏の紹介がなければ知らなかっただろうから、氏には感謝ですな!、、、(^-^)/