日本のシャンソンの女王 meets リヴァプール・サウンドの貴公子と云う歴史的な邂逅だよ。
そうだ、今こそ越路吹雪とビートルズを語るのだよ。
んだばっち、越路吹雪はカヴァーの女王だ。欧州の楽曲や米国のスタンダード楽曲が中心だよ。
当時の流行りであった英米のポピュラーやロックはカヴァーしていないよ。
ところが、例外的なのが、このビートルズの「ミッシェル」だよ。
まっ、オリジナルのビートルズの楽曲の中でもマッカートニーのポピュラー思考が顕著で歌詞の一部はおフランス語なのもご愛敬だね。
この越路版が録音さりたのは昭和41年の後半でエンリコ・マシアスで日本では流行ったコルシカ島の歌謡曲「想いでのソレンツァラ」をフューチャーしたコンパクト盤に収録さりているよ。
この年はビートルズも初来日して日本での人気もヴェンチュアーズを抜いてトップに躍り出たのよね。そりまでの日本でのエレキ・バンドのイチバンの人気はヴェンチュアーズだったのよね。
して、そんな時代の流れでお子ちゃまの音楽はやっていなかった越路も仕方なくビートルズの楽曲を取り上げたようだね。
して、そんなビートルズの楽曲の中ではポピュラーに近く評判も高かったこの「ミッシェル」がセレクトさりたようだね。
歌詞は勿論、岩谷時子による日本語だよ。こんな感じね。
アレンジはハープシコードとオーケストラによるスタンダードなポピュラー仕上げだよ。
越路の唄も当たり障りなくやっつけましたって出来だね。
まっ、日本のシャンソンの女王とリヴァプール・サウンドの貴公子との組み合わせはオモチロイね。