季節は寒い方が好きだよ。特に風がピューピューの真冬は好きだね。やはし、冬の風はブルースを連れてくるからさ。

 そんな時にお似合いなのが、この曲だよ。加川良の「こがらし・えれじぃ」だよ。加川はもち自作しているシンソンだけど、この曲は原詞/福田善之・補作/西岡たかし、作曲も西岡だ。
 1972年にリリースさりた加川のセカンドアルバム『親愛なるQに捧ぐ』に収録さりている。だば、既に前年よりライヴで披露さりていて、そのヴァージョンのひとつがこりだよ。

 加川、三上 寛、ソロでの西岡たかしによるライヴ『71' フォーク・アウト・フォーカス』だよ。71年10月28日、東京日本青年館で開催さりたよ。

 この音源がメチャクチャにイカしているのだよ。通常は加川のソロ・ヴォーカルなのだけど、ここではイントロと間奏で西岡のモノローグ、ほんで2番は西岡のソロ・ヴォーカルというスペシャルな構成なのだよ。

 加川の唄は例のドスの効いた怨歌調だけど西岡の唄は飄々としていて、こりがまたミリキ的でイカすのよね。にやにょで、この音源はとても好きなのだよ。
 曲も唄もそうだけど、歌詞は真に「日本」のブルースで涙チョチョ切れてしまうのだよ。

 まっ、今の人達にどうだかは知らないけど、「昭和の男」としてのワタチは、今でもこの歌詞世界な生きているのだよ!、、、(^-^)/