…この日記は朝8時過ぎに書かれました…
…♪柊とキャンドルグリーンで/僕等はハロウィーンに向かう/10個のオレンジが殺され/船の上で血を流した/恥じらいに悲劇を添えている/牛は堂々と放牧している/僕のドアを誘惑して/剣や待ち合わせの場所を背負わせて/僕等は行く当てがない…
あ~ん、ちゃむい、ちゃむい。
さっき帰って来たでちゅ、お部屋の中はとってもちゅむいの。
でゅきゃら、ストーブ点けて、お炬燵入れて、身体突っ込んでじっとしてまちゅ。
お部屋の窓からは外の日差しが注いで来て、日の出前よりはチビっと暖かになっているのは判っている。
辛いバイトから解放された安堵感で精神と肉体がくにゃくにゃになっていく。
こんな時に聴きたくなるのが、こりざんす。
ジョン・ケイルの『Paris 1919』なのでちゅ、ママ~、パイパイ。
こんな寒い冬の朝にタリピツなアルバムだじぇ!…
1973年にリリースされたジョン・ケイルのアルバム。
ホワ~ンとしてヨ~ロピアン感がグンバツな品のあるアルバムだね。
ケイル自身がウェールズ人だからね。
浮遊感がたまらないね。ジャケはアルバムの内容を示しているよね。
こんなチョイとオチカレの冬の朝にはタリピツなんだよ。
ここんとこヴェルヴェッツの話をしていたし、このアルバムを取り上げたかったのさ。
アルバムの冒頭は「Childs In Christmas In Wales」って曲だ。
これがかっち良い曲だ。イントロは浮遊感のあるギターのリフが多重録音で音像を構成する。
ケイルの唄も柔らかく力強いね。
歌詞はタイトル通り、ウェールズ人のケイルのX'masにおける市井の人物描写だ。
日記冒頭は、その1番の歌詞だった。そんで、2番はこんな風だ。
…♪疲れ果てた働く足音/ハレルヤの群衆/手遅れだけれど足の長い餌食は/どうしようもなくつまずいていた/セバストポル・エイドリアナポリス/所有権の旗を下ろせ/壁が崩れ落ちてきたぞ…
ねっ、かなり深い歌詞だね。やはし八ツ橋、ジョン・ケイルは只者ではないよね。
音作りは、ストリングスが多用されているけど、決してイージー・リスニングにはなってはいない。
バンドの音はキッチリとリズムを刻み、エレキは唸りをあげている。
さすがウェールズ人の創るロック・アルバムだね。
何かアルバムを聴いている内にストーブや炬燵や外からの陽射しで暖まってきたよ。もち、このアルバムの影響がいちばんなんだけどね
B面頭のタイトル曲は、ストリングス全開のアレンジでメロディは躍動感があり素晴らしい仕上がり、歌詞もイカす。
…♪僕は彼女のお陰で自分が確信できない/そこに立っているのに/無意味なことばかり言っている/ただの来客だよ/見られたくてたまらない/ドアを開いて僕等を漠然と連れていく…
しかして、この『Paris 1919』ってタイトルは、何に起因しているのか。
普通に連想されるのは、第一次世界大戦が終わったのが1919年で、フランスは戦勝国だった。
誰か知っている人いたら、教えてチョ!
因みに、このヨ~ロピアン的なアルバムのプロデュースがクリス・トーマスなのは頷ける。
ところが、録音はロスアンジェルスで、バックのギターはローエル・ジョージでドラムがリチャード・ヘイワードと云うリトル・フィートなのが面白いね。
この欧州的なサウンドや音像世界が米国で創造されていたとはね。
一応、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドmeetsリトル・フィートだね、フフっ
まっ、何にしても、オイラがお気に入りのかっち良いアルバムなのは間違いないよ。
…♪君は幽霊だ、君は幽霊/僕は教会にいて/このアイロン・ドラムで君を捕まえに来た…
…(^・^)Chu♪