ビートルズの『ぺパー軍曹(67年)』のジャケットは、かなり斬新でイカしてたので、後年、パロディー・ジャケットがいっぱい出ているけど、いっちゃん、強烈なのはこりに尽きるだろう。

 フランク・ザッパの『We Are Only In It For The Money/マザーズ・オブ・インヴェンションの可笑しな世界(68年)』だね。

 米国では68年1月にリリースされたマザーズ名義のサード・アルバムね。

 本家が67年6月の発売だから、僅か7ヶ月後にパロってるんだよ。

 まっ、写真を見てちょ。

 マザーズ盤は本家の内ジャケのパロディーを表ジャケにして、内ジャケが本家の表ジャケね。

 本家は内ジャケが軍楽隊の服装だけど、マザーズ版は"女装"だ。ただし、相当、悪趣味だけどね(笑)。

 もう、何も言葉が無いね。流石、不乱苦 雑杷だよ!

 ご丁寧に付録のカット・アウトまでパロってる。

 いやぁ、たいしたもんだ。

 マザーズの原題が"俺達は金のためにやっているんだ"ってのもシニカルだよね。

 本家はロック界の金字塔になるような"名盤"だったけど、マザーズの方はアヴァンギャルドで、こりは何だぁ~って"迷盤"だ。

 しかして、ビートルズ・マニアを気取る人ならニルソンのファーストと並んでマストなアイテムだじぇ!

 因みに、日本ではかなり遅れて69年9月にリリースされた。

 内ジャケは歌詞と日本独自のライナーノーツで構成されていて、米国盤の写真が未掲載と云う不手際ぶりだった。もち、カット・アウトもついていなかった。

 とにもかくにも、ザッパのイカレ具合が如実に感じられるパロディーでゴキゲンだね!…(^・^)Chu♪