🎶やったね!うなぎ あっぱれ!うなぎ🎶

 ってゆう歌があるらしいんっすよ。日本鰻協会さんの推奨曲で、[うなぎがおしえてくれたこと]ってゆうんですって。

 でも、ちゃんと聞いてないので、とりあえず叫んでおきます。

🎶やったね!うなぎ あっぱれ!うなぎ🎶

 というわけで始まりました。とっしょり蒼辰の構成台本と、若くてキュートなちゃみのトークでお送りする[読むラヂオ]。

 毎週金曜日は、[食べるをめぐるエトセトラ]、今月来月は、夏の食べ物をテーマにお送りしております。

 そして本日の三日後、26日が土用の丑の日というわけで、本日は、鰻のお話でございます。

 土用ってゆうのわ、季節の変わり目、立春・立夏・立秋・立冬の前、18日間を、土用ってゆうんですって。

 でもって、昔は日付も干支で数えておりましたので、その中の丑の日が、土用の丑の日でございます。

 通すと、春夏秋冬で年に何回かあるわけなんですが、立秋の前の土用に、1回か2回ある土用の丑の日が、鰻を食べる日となっておりますですね。

 わかった?

 ま、わかんなくてもいいけど。

 で、なんで土用の丑の日に鰻を食べるかっつうと、これ、江戸時代の学者さん、平賀源内さんが関係していたことは、みなさまご存知のとおり。

 夏場、脂っこい鰻が敬遠されて、ちっとも売れない。困った鰻やさんが、平賀源内さんに相談したところ、[土曜丑の日はうなぎの日]と張り紙を出せという。

 そこでその通りにすると、たちまちお客が入るようになり、よその店も真似するようになったと、そんな経緯でございますね。

 これ、広告によって、夏には重たい料理と思われていたものを、夏バテに効果ある料理と価値を転換させた事件として、広告代理店なんかでは、新入社員教育に必ず出てくる話のようでございますですね。

 かなりゆ~め~。

 反論、っつうか、もともと鰻は夏バテに効果ありと知られていたんだという意見もあります。

 その根拠になっているのが、万葉集のこの歌でございます。

[石麻呂に吾もの申す 夏やせによしという物そ むなぎ召しませ]

 え~っと、石麻呂くんに言ってあげよう、夏やせに効くという、うなぎを食べろとね。

 てな意味でしょうか。

 なぁ~るほどね。

 万葉集っすよ。平安時代の、そのまた前の奈良時代の歌でございますですよ。

 やっぱその頃から、うなぎは夏バテに効くと、そう思われてはいたんですね。

 だぁ~からさ、源内さんもひょっとして、これヒントにしたんじゃないの?

 それと、丑の日に[う]のつくものを食べると体にいいってゆう言い伝えがあったんだそうですね。

 そこで、その言い伝えと、万葉集の歌をヒントに、土曜丑の日をうなぎの日にしちゃったんじゃないでしょうか。

 どっちみち、張り紙一枚で、鰻を夏の食べ物にしちゃったのは、やっぱすんごいことだとわ思いますけど。

 その鰻ですが、十数年前くらいですかね、いっきなりお高くなっちゃいましたよね。

 もっと前なら二千円くらいで食べられたふつうの鰻重が、今ではおおよそ四千円です。

 二千円なら、御褒美ランチでも食べられるけど、四千円じゃね。横見ちゃいますよ。同じ値段で何が食べられるか。そこそこのイタリアンやフレンチでランチコース食べられちゃいますよ。

 お高くなったもんです。

 鰻。

 なんで高いかっつうと、これまたみなさまご存知のとおり、資源の枯渇でございます。

 早い話がとりすぎちゃった。

 おかげで今や、絶滅危惧種でございます。

 鰻。

 絶滅危惧種ですよ。

 絶滅すなわち、全くなくなっちゃうことが、危惧すなわち、心配されちゃってるのでございます。

 やばいです。

 ほっといたら、いつの日にか、鰻、食べられなくなっちゃうかもしれません。

 なんとかならないものか。

 ご安心ください・・とまではいかないんですけど、朗報がございます。

 これまたみなさま、ご存知のこととは思いますが、鰻、完全養殖が実現しつつあります。

 昔は不可能って言われてたんだよね、完全養殖。

 それというのも、鰻って、生態が不思議で、全貌がなかなか分からなかったんですよね。

 ざっくり言うと、鰻は、川に生息している魚です。

 しかし、雌は、産卵期を迎えると、川を下り、汽水域で海水に体を慣らしたのち、海に出てゆきます。

 いつも決まってる産卵場所に向かうんですね。

 日本の鰻ですと、マリアナ沖まで行くんだって。

 マリアナ沖だよ。

 台風が発生するあたりだよ。

 そんなとこまで行って、産卵するんだね。

 そして生まれた鰻の赤ちゃんは、レプトケファルスってゆう特殊な形をしています。

 このちっぽけな、小虫みたいなやつが、浮遊生活をしながら、母鰻が旅立ったあたりの沿岸に戻ってきて、そこで、シラスウナギという小魚の形に変態するんですって。

 そして、川をのぼってゆき、成魚になるんだと。

 それだけ聞いても、生態解明するのが大変なの、よくわかります。

 現在、養殖鰻と言われているのは、河口でつかまえたシラスウナギを育てているんですね。

 これ、養鰻ってゆうんだって。

 ちなみに、日本で養鰻が始まったのは、明治の初めごろ。

 ってことは、江戸時代の鰻は、ぜんぶ天然だったのか。

 昔から高いわけだ。

 しかしそのシラスウナギの漁獲量が、資源の枯渇によって激減しちゃった。

 そこで期待の完全養殖。

 つまり、母鰻の産卵から、レプトケファルス状態、シラスウナギへの変態、そこから成魚への成長。

 そのすべてを、人間が管理して、育て上げようというわけでございます。

 生態が完全にわかったわけはない生き物を相手に。

 そら昔は、不可能って言われてたの、わかりますよね。

 しっかしさすが、昔から鰻大好きだったニッポンの研究者は、この完全養殖を成功させました。

 今では、できるかできないかではなく、いつ実用化できるか、というレベルまで来ているんですって。

 最後の壁は、コストです。

 まだ完全養殖のがお高いんですね。

 これが、天然のシラスウナギと同等か、それ以下になれば、完全養殖鰻、ついに市場へ、でございます。

 実現するといいですね。

 これが実現すれば、絶滅の心配もなくなるし、日本の輸出品になれば、経済的にもうれしいことになりそうですもんね。

 開発に携わるみなさまにエールを送りたいと思います。

 ぐぁんばってね。

 え?

 お味?

 なぁ~に言ってんの。

 今だって天然鰻なんてほとんどいないし、前から、養鰻のほうが品質が安定してるって言われてるんだよ。

 そこ、心配ないと思います。

 心配なのはむしろ、安くなりすぎることじゃない?

 サーモンだって、冷凍運輸技術が発達する前は、サーモン寿司ネタにするなんて、考えられなかったのに、今では、ねぇ。

 お安くなるのはいいんですけど、鰻はやっぱ、ちょっとお高いぐらいのところにとどまってほしい気もいたしますです。

 はい。

 そんなこんなで、本日はここまででっす。

 週が明けたら、ハンガリーGP。先週のベルギーGPのことも触れられなかったから、多分、F1の話だな、こりゃ。

 そして来週の金曜は、ありゃ、もう8月目前だ。

 夏の食べ物、しばらく麺類のお話になるようでございます。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。