まいどっ。
ちゃみでっす。
このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。
テーマは[暇つぶしのお供]。
お気軽にお付き合いくださいまし。
さて、プラタナスの並木道にある無印良品で、無事、裏起毛パーカをゲットした蒼辰とちゃみは、ヒートテック万全のマダムとともに、三日目、郊外へと足を伸ばしました。
上海の中心部から地下鉄で30分あまり。
南翔という郊外の街です。
この、南翔っていう名前、上海に行ったことがある人、または、行きたいなとガイドブックめくったことのある人なら、ん? となるかも。
かの大観光地、豫園商場のど真ん中に、南翔饅頭店というお店が、でんと構えています。
ここ、小籠包発祥の店として有名で、いっつも行列ができているお店です。
もうね、ここの小籠包こそが小籠包のスタンダードみたいな勢いで、上海観光に来る人が、どんな味か一つ食べてみようと、黙って行列の最後尾に着く、そんなお店です。
そのお店の、南翔ってゆう屋号、実は地名だったのであります。
上海郊外の南翔というちっちゃな街、実はこここそが小籠包発祥の地だったってわけ。
念のために言っときますけど、どっちがホントだか、ちゃみは知らないよ。
こんなんの発祥なんて、言ったもんがちみたいなもんっしょ。
名物にはありがちなストーリーですよ。
なので、ともかくどっちも、小籠包発祥の地で売ってますってことで、お話を先に進めます。
さてその南翔。
少し手前から地下鉄は地上に出て、南翔の駅は高架にあります。
けど、わりと殺風景。
駅前にショッピングセンター的なビルあるけど、ちょと寂れた感じだし、周囲に高層マンションこそ見えてるんだけど、賑わってるイメージはあんましありません。
そこからタクシーに乗ると、どうやら街のメインストリートっぽい、商店や銀行の支店なんかが並んだ道を抜けます。
なんだけど、ここもなんかね、ちょと田舎くさい。
上海中心から地下鉄30分のわりにはね、なんかうんと郊外に出たイメージなんだ。
やがてタクシー10分弱で、南翔老街の入り口に到着です。
南翔老街というのは、大きなお寺があり、その門前町のような一角が、昔の風情のまま残っていて、自動車の入れない歩行街になっている、そんなエリアです。
これ、江南という、長江の南にあたる、上海を含む地方に独特の、水濠の街っぽさを残した場所なんです。
こんな感じ。
水濠の街、上海の周辺にはたくさんあって、地下鉄で1時間かけると、遊覧船もある水濠の街があります。
鉄道で2時間かければ、今ある水濠の街の中でも、有数な美しさという場所もあります。
けど今回は、時間の都合もあり、もっとも近場の水濠っぽい街を選びました。
ま、水濠については、あくまで、っぽい、レベルです。
どお?
けど、ま、水濠はあくまでついで。
お楽しみは、小籠包なんですが、その前に老街観光しましょか。
お寺、立派なんですが、蒼辰、またも境内の写真撮り忘れました。
なので、千住菩薩像で許してください。
門前には、ここにも小籠包発祥の看板を掲げるお店もあるんですが、蒼辰、そこの写真も撮り忘れてます。
ったくもう。
あ、小籠包くんはちゃんと撮ったのね。
ま、水濠っぽさと小籠包を売りにした小観光地なんですよね。
なので、老街の中は、小籠包やさんとお土産やさん、その他食べ物屋さんでぎっしりです。
そぞろ歩く観光客も、平日のわりにはけっこぞろぞろ。ただし、ここでも中国国内の観光客ばかり。外国人ほとんどいません。でもって、お寺にお参りする人もあんましいないの。
いいのか、それで。
ちゃみはちゃんとお賽銭あげてきましたよ。
一元。
お参りもすんで、歩き疲れたところで、待望のお食事でございます。
蒼辰の選んだお店は、ぬあんと、老街の外。
ふつうに住宅街の中にあるお店でした。
こちらです。
通りのようすは、こんな。
ちょとびっくりっすよね。
まわりにお店、一軒もないんっすよ。
ここでのお目当ては、小籠包のほかにもうひとつ。
葱油まぜそばです。
どお?
独特の麺の下には、葱油と中国醤油のタレが。
これをかき混ぜて、麺とよくなじませて食べます。
これがうまいんです。
初日の夜にホテルの近くで食べたのと同じ麺です。
あれもおいしかったけど、こちらのはまた格別。
蒼辰マダムは、今回の旅行で食べた中で、ピカイチの発見と言ってました。
それくらい、言葉にならないくらい、自然においしいんです。
永遠に食べられそう。
そういえば、一大観光地、南京東路の近くには、これまた日本人絶対食べるべしと言われてる蟹みそ麺のお店があるんです。
蟹みその餡をたっぷりかけた混ぜ麺で、3000円近くします。
けど、ベースの麺は、これと同じ。
こちら南翔の店では、18元、360円ほどです。
結論、こっち食べてから3000円食べるべし。
そして小籠包。
素朴です。
皮もしっかり、厚めです。
薄くて、ぷりぷりつやつやの高級感あるやつとはだいぶ違います。
ひと口かじりついて、穴を開け、スープを啜ると、混じりけのない、ごまかしのない旨みが広がります。
おいしい。
そのまま、最初の一個を食します。
では2個目。
穴を開け、スープを啜ったところで、卓上にあるお酢を数滴、穴からたらし入れて、食します。
するとなんと、このお酢の、なんとまろやかで、なんとこくのある酸味と甘味が、小籠包と溶け合って、口中に広がってゆくでありませぬか。
こんなん初めて。
今回食したあれこれの中でも、印象度No.1のお店だったのでございました。
お店の中ものどかな時間が流れております。
いい感じ。
どうだ。
うらやましいだろ。
いつかきっと、もっかい行って、もっかい食べてやる。
てなわけで、本日はここまででっす。
次回も上海報告だよ。
もうネタも残り少なに・・と思うでしょ。
それがそれが、まんだまんだネタは残ってるだよ。
期待しないで待っててね。
ほいでわまたっ。
ちゃみでしたっ。







