まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 前回は秩父神社と、そのお隣のまつり会館を訪ねました。

 それと水がきれいって話ね。

 あ、そうそう。秩父神社ではこんなのもめっけました。

 日本酒の樽だけでなく、ウィスキーの樽が。

 そう、地ウィスキーでも有名な土地なんですね。

 飲んでみたい。

 でも、そのお話はちょっと後回しにして、本日のメインはこちら。

 ここ、明治時代の古い織物工場だった建物なのであります。

 その跡地を利用した、ちちぶ銘仙館という施設なのですが、とっしょり蒼辰、まぁ~たやらかしました。

 ぬあんと、正面の、看板のある入り口の写真を撮り忘れてるんです。

 なので、こんな、ちょっと見、なんだかわかんない写真からになっちゃいました。

 ごめんなさい。

 ところで銘仙って、知ってます?

 絹織物の名前ですよ。

 上質な絹織物にならない屑繭などから作られた、太めの糸を使って織られます。

 お値段もちょっとお安めの、庶民向けの製品でございました。

 けれども、それまでの地味目な着物と違って、色鮮やかで、現代風のデザインを取り入れたことで、明治期の女学生を中心に、人気となってゆくのであります。

 こちら、展示室のようす。

 どお。色使いも柄もおっしゃれ~な感じだよね。

 いわば、明治のJKファッションだったのですよ。

 お洒落したい乙女心の嗅覚は、いつも先進的で、鋭く優秀なのであります。

 秩父は、この銘仙の関東五大産地のひとつでした。

 秩父神社の近くに、買継通りという、古い建物なんかもある小さな通りがあるんですが、そこ、往時の絹取引が行われていた場所です。

 そのころはとっても栄えていたんですね、秩父の町も。

 かつての工場である会館の、応接室だったらしい部屋がこちら。

 シックで優雅ですよね。

 ちなみに、ソファーの表地も銘仙なのです。

 手触り上等。

 そんなに大きな施設じゃありません。

 小学校ほどはない。幼稚園くらいの感じかな。

 そのサイズ感もまた、当時の面影を感じます。

 廊下、いい感じでしょ。

 そして織り機の並んでいるスペース。

 ここは、昔の織り機の展示でもあり、今も研修生の方たちの練習台にもなっているんだそうです。

 その他、糸繰りから染めまで、銘仙が完成するまでを、一通り見ることができます。

 小さな施設だし、簡単な展示かと思ったら大間違い。

 見応え十分の施設でした。

 それで思い出したんだけど、台北って、こういう古い建物を利用したリノベ施設がいくつもあるんですよね。

 古い建物、施設の、ちょっとタイムスリップした感覚と、今風のアートや雑貨小物、そしてカフェ。

 そういうものが独特の雰囲気を作り出していて、素敵な空間なんですよね。

 日本だと自治体が手がけるから難しいのかもしれないけど、参考にできないものかしらと思ったものでした。

 実際、秩父の町って、そういうレトロな建物があちこちに残ってるんですよ。

 もうちょい、有効な利用法があったらなって思います。

 実際、有効に活用してるとこもあるんですから。

 というわけで、夜ご飯の後で立ち寄ったのが、こちら。

 古い民家をリニューアルしたバーなんです。

 ほんじゃ、倉の中の席で、地元の銘酒、イチローモルトを味わいましょうか。

 ごちそうさまでした。

 ってわけで、本日はここまで。

 次回は、秩父旅の最終回です。

 もちろん、ご飯っ。

 お楽しみにっ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでした。