まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 さて、ほんでわ、とっしょり蒼辰とマダムのバンコク旅日記、はじめやしょうか。

 まずはなんたって、ここっ。

 ワット・アルン。

 暁の寺でございます。

 日本では三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台になったことで有名でございますが、その中心の大仏塔の姿は、バンコクの象徴ともなっておりますですね。

 暁の寺の名前は、19世紀、ラーマ2世が、ヒンドゥー教の暁神アルマーナからとって、名付けたものだそうです。

 以来、ラーマ2世の菩提寺となったとか。

 ちなみに、英語表記は、Temple of Dawn でございまして、三島由紀夫さんは、この和訳から[暁の寺]としたのではないかと言われてるそうでございます。

 中国の表記は、黎明寺です。

 なんか、意訳っぽい。

 こちらのお寺は、船でゆくのが便利です。

 とっしょり蒼辰とマダムの泊まってたホテルは、都合よくチャオプラヤ川を行き来する船の船着場の近くでしたので、便利に、船を利用しました。

 しっかし、思ってた以上に、この船でのワット・アルン詣、ドラマティックだったそうです。

 船上から見えてくる大仏塔の姿が次第に大きくなり、それを正面に見上げる場所の船着場に到着いたします。

 なるほど、なかなかドラマティックですわな。

 拝観料払って境内に入ります。

 ひとつ困ったことは、順路とかないこと。

 どういう順番で見学すべきか、目当てになるものがないんです。

 そこで、ガイドブックで得た知識をもとに、きっとここがそうなんだな、んじゃ、ちょと上に上がってみる? みたいな感じでうろうろするっきゃない。

 なので、日本の寺院、例えば金閣寺みたいに、みんなが整然と見学してる感じじゃなくて、好き勝手にうろうろしているわけです。

 なんとなく効率悪い。

 けど、そんなこと感じるのも日本人的?

 自由なのって、いいじゃないですか。

 ま、年寄りには歩きすぎの心配がありますけどね。

 そして、そんな自由な雰囲気の境内を、タイ衣装のレンタル屋さんで着替えた観光客の皆様が写真撮影してたりします。

 この写真でわかるかな。

 こういうの、ソウルの景福宮でも思ったんだけど、関係ない観光客にとっても風景の一部になるとこが面白いですよね。

 歴史あるお寺の境内を、伝統衣装に身を包んだ人々が行き交う。

 なんとなく、往時の風景を見ているようで、ささやかにタイムスリップ感が味わえます。

 いい趣向じゃないでしょうか。

 もっとも浅草あたりじゃ、和服姿が少数すぎて、そんな気分、味わえませんケド。

 さてそこから、チャオプラヤ川を渡る渡船に乗って、対岸のワット・ポーへ参ります。

 こちら、王宮寺院のひとつでございます。

 ほぼ隣り合わせに、王宮とワット・プラケオの広大な敷地がございます。

 こちらの名物は、涅槃仏。

 では早速お参りいたしましょう。

 で、でっかい。

 大抵の人が、その大きさにびっくりします。

 いやほんとにでかいわ。

 大仏って、ふつう座ってるけど、こちら、いわゆる寝釈迦。

 いよいよもって、その大きさに驚かされます。

 この寝釈迦があるので、涅槃寺と呼ばれることもあるんだそうです。

 涅槃。悟りを開いたお釈迦様が、悠揚と笑みを浮かべながら、入滅、すなわち死を迎えようとしているお姿でございます。

 だよね。

 んが、お寺による英語表記、Relaxing Budda なんです。

 いいのか?

 だって、のんびり昼寝してるわけじゃないんだぞ。

 直訳だったら、たとえば Statue of Nirvana とかじゃないのか、と、ちょと疑問に思うとっしょり蒼辰でございました。

 こちら、足の裏の曼荼羅と後ろ姿でございます。

 ここね、靴脱いでお堂に上がるんですよ。

 靴を脱いで、裸足になる。

 その1プロセスが、観光地にありがちの悪ふざけ、悪はしゃぎへの抑止効果になってるような気がいたしました。

 実際、みなさん、落ち着いて、この大きな涅槃像を見上げていました。

 そういうの、大事だよね。

 しかし、このふたつのお寺、思ってた以上に、境内、広いです。

 かなり歩き疲れます。

 なので、とっしょり蒼辰とマダム、もうひとつのバンコクを代表する名所、王宮とワット・プラケオはパスしちゃいました。

 だって、思った以上に広かったこのふたつのお寺の境内を合わせたのの、倍くらいあるんだよ。地図で見る王宮とワットプラケオの広さ。

 なので、次回また挑戦すると申しております。

 でもね、思った以上に感動したと、とっしょり蒼辰、申しております。

 まぁね、どんな宗教施設も、いったん観光名所になってしまえば、ああ、ここがそうなのかと、行ってきましたというだけの施設になってしまいがちです。

 でもここは、本当に神聖な感じがしたと、とっしょり蒼辰もマダムも申しております。

 ふむ。

 その感動、やっぱガイドブックや、YouTubeの映像ででも、決して感じることのできないものなんでしょうね。

 やっぱ、そこに行き、そこの空気の中でしか感じられないものって、あるよね。

 はい、ガイドブックの向こうがわ、いっこめっけ、ってとこでしょうか。

 そして、猥雑な賑やかさが魅力のバンコクの街ですが、よっく見ていると、やっぱ仏教国なんだと感じる場面に遭遇します。

 お粥やさんで朝飯食ってたときのこと。

 二人のお坊さんが店先に立ちました。

 すると、店を仕切っていた若者が、すかさず2人前のお粥を袋に入れて差し出します。

 それも、跪いて、首を垂れて、ね。

 で、受け取ったお坊さんが、ひとしきりお礼と祈りの言葉のようなものを語ります。

 その間も、若者、跪き、首を垂れたままなんです。

 あるいは、バスの最後部の真ん中に座っていたときのこと。

 窓際にいたおじさん、とあるお寺の前を通過するとき、きちんと首を垂れていました。

 ご自分の信心しているお寺とか、日本流に言えば檀家寺だったのかもしれません。

 けど、日常の中で、やっぱお寺やお坊さんに対しては、敬虔な思いをみなさん持っているんだと感じるひとこまでした。

 あるいはまた、駅の片隅に、俯き気味に立っているお坊さんの姿。

 托鉢でもしているのかなと、通り過ぎざまにチラとみると、はい、スマホいじってるだけでした。

 お坊さんにとっても、情報は大切です。

 と、長くなりがちなバンコク旅日記、第一回はここまでです。

 語り尽くせなかったことはあれこれあるんだけど、んじゃ、最後にいっこだけ。

 バンコクのお寺にお参りするときは、服装に注意してください。

 とくに王宮。

 男子でも、ショーパンどころか、七部丈もだめです。

 きちんと長ズボン履いてください。

 あと、肩出しもダメです。

 ちゃんと半袖着てください。

 これもちろん、女性も同じ。

 スカートは必ず膝が隠れているものを。

 ノースリーブなど、肩が出ているものもNGです。

 そんな中、レンタルの伝統衣装、かたっぽの肩丸出しでしたけどね。

 どうなんでしょ。

 てなわけで、本日はここまでっ。

 週明けは、火曜雑学、タイについての2回目でっす。

 そして金曜はバンコク旅日記の2回目。

 期待しないで待っててちょ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。