まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 一昨日、5日の日は、二十四節気の小寒でございました。

 寒気日増しに加わり、しばしば降雪を見るころとあります。

 そんな感じっちゃそんな感じですよね。

 けど、北国では今年は大雪の気配。くれぐれもお気をつけくださいまし。

 そして今日7日は、一般的には七草粥の日で、この日までがいわゆる松の内。お正月の最終日です。

 なので、学校も明日から始まるわけでございます。

 あ、そういうわけじゃないか。

 ま、い~や。

 なんですが、この、七日で松が終わり、その締めに七草粥を食べるという漠然とした認識、まじ漠然とした認識だったんですね。

 なので本日は、1月7日にまつわる雑学でございます。

 これね、あれやこれや入り混じっちゃってて、なかなか整理がつかないんですよ。

 なったけわかりやすく並べますけど、よく整理された、まとまった知識とは程遠いので、お覚悟あれ。

 まず、1月7日は、人日という節句であります。

 五節句のひとつです。

 3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽と並ぶ五節句のひとつなんですね。

 他の四つがゾロ目なのに、人日だけ一七です。

 この由来はというと、うんと昔の中国では、お正月に殺生したくないというので、1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、そして7日は、人の日として、犯罪者への刑罰は行わないことにしていたことに由来するんだそうです。

 これ、猪は豚のことですから、狗も食べてたことが暗に示唆されてるようにも思います。

 そして人間も?

 まさか食べてはいないでしょうが、刑罰って、要するにこの日、死刑はやらないってことだったんでしょうね。

 そんなわけで、1月7日は、人日です。

 そして、江戸幕府は、この五節句を幕府の公式行事としました。

 なのでその日は、江戸にいる大名や、御目見以上の旗本が江戸城に参内し、七草粥を食して、節句を祝ったんだそうです。

 なるほど。

 んじゃ、なんで人日に七草粥なんだ? ってことになりますよね。

 七草粥、もともと中国では、一週間後の15日に食べてました。

 この日、1月15日は、小正月と呼ばれてます。

 じゃ大正月はいつかというと、元日その日、または七日までの期間なんだそうです。

 で、その1月15日。

 旧暦ですと、もう2月の半ばから下旬です。

 まだ残った雪の間から、春の若草が芽を出す時期です。

 それで、この若菜を摘み、春が近づいていることを寿いで、七草の粥を食べていたんだそうです。

 若菜摘み、ってゆうんですよね。

 この風習は、日本でも平安時代からあったそうです。

 けどここで、もいっこ別の流れがあります。

 菜っぱの入ったお汁なのに、なぜ七草粥なんだ、って思ったことありませんか。

 粥じゃないもんね。

 と、思ったら、平安時代よりもっと前の古代の日本では、7種の穀類を入れた粥を食べる習慣があったんだそうです。

 米、粟、黍、稗、みの、胡麻、小豆の7種です。

 ただ、みのってなんだかわかりませんでした。

 さらに、麦、入ってませんでした。

 この穀類の粥が、やがて中国の風習と混ざり合い、正月に、菜っぱも入れて食されるようになったようでございます。

 現代でもさ、いわゆるお粥に、スーパーで買った七草入れて食べる人、いるじゃん。あれ案外、歴史的に由緒正しいのかも。

 さらにくだって、江戸幕府です。

 この小正月の風習、いくらなんでも休み過ぎだろ、ってことで、7日の大正月までを松の内と定めました。

 休みが半分になっちゃったんです。

 そして、本来、小正月に食していた七草粥を、人日に食べるように定めたと、こういうようなことのようでございます。

 わかりました?

 若草摘みの、春の到来を先取りして喜ぶ気持ちやら、節句やら、長すぎる松の内やら、いろ~んな要素が混じりあい、流れを汲みながら、現代の春の七草粥につながっているようであります。

 あと、15日の小正月も、どんど焼きって行事として名残が残ってるんですね。

 なるほど。

 そんな、長い歴史に思いを致しながら、七草粥、いただきたいと思います。

 春の七草。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、でございます。

 すずなは蕪、すずしろは大根です。あとは芹くらいかな、今食べるのは。

 スーパーの七草セットも、けっこ代用品入ってると思うよ。まさか、野草採ってくるわけにもいかないから。

 え? そのほうが若菜摘みっぽい、って?

 そ~だけどさ。

 てなわけで本日はここまででっす。

 七草粥じゃ足んないから、肉とか魚とか、ほかの野菜も足して、七草鍋にしちゃうのも方法かもね。

 あったまりそ。

 次回は、とっしょり蒼辰のお正月をなんとなく報告します。

 どうでもいいっちゃ、どうでもいいけど。

 そして来週は、ちょっぴりリニューアル、火曜にお送りする雑学シリーズの第1回なんだとさ。

 これまた、かなりどうでもよさそうな匂いがしてます。

 いつものように、期待しないで待っててちょ。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでした。