まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 前回、日比谷公園内の老舗洋食レストラン、松本楼さんのお話を紹介しましたが、そういえば洋食屋さんって、近頃めっきり少なくなってしまいました。

 とっしょり蒼辰によりますと、昔は、どこの街にも、商店街には洋食屋さん、一軒はあったっていいます。

 昔って、いつ頃よ。

 昭和30年代くらいは、確かにそうだった、と。

 今から5、60年くらい前か。

 ふ~ん。

 今、洋食屋さんって言われてもピンときませんものね。

 これまた蒼辰によりますと、バブルくらいから、洋食屋さんの存在感が薄らいできたんじゃないかと言ってます。

 はは~ん。フレンチだのイタリアンだの、ホンモノが入ってきて、影が薄くなっちゃったんだ。

 もちろん今でも、上野精養軒だったり、こないだ話に出た松本楼だったり、銀座の三河屋、日本橋のたいめいけん、入谷の香味屋とか、名店って言われるお店はいくつもあります。

 けど、確かに、気軽に入れるご近所の洋食屋さんって、ほぼ無くなっちゃったわな。

 ただ、ふと振り返れば、ニッポンの洋食のメニュって、わたしたちの生活の中でしっかり生きてますよね。

 その代表は、なんたってトンカツです。

 もう今じゃ洋食って感じすらしない。

 とんかつ屋さんは、日本料理の一部になってます。

 そのトンカツから派生したフライ。

 エビフライに白身魚フライに、あのカキフライ。あとコロッケとメンチカツも。

 どれもニッポンの洋食。外国にはない、ニッポン独自のメニュなんですよね。

 そういうの、ほかにもたぁ~っくさんあるよね。

 ナポリタンもミートソースもイタリアにはないし、めんたいこスパに、和風ボンゴレに至っては・・・。

 あと、ハンバーグもそうなんだよね。

 ミートボール的なものはあっても、日本のみたいに、大判で、メインディッシュとして登場するようなのは、外国にはありません。

 洋食といえば、日本料理じゃない、西洋の料理と思ってたら、実は日本独自のものでした。

 ってことは、あれだよね、もう日本料理の一部だよね。

 洋食、すげえや。

 あ、でも、中華でもそうか。

 天津飯に中華丼、ニラレバ炒めに広東麺。

 どれもこれも、日本生まれで、日本にしかない、中華風の日本料理です。

 ほいでもって、現代ニッポンの国民食って言ったら、カレーにラーメンだもんね。

 片やインド出身、片や中国出身ですが、今やどちらも日本のものです。

 こうしてみると、日本人の食欲ってすごいね。

 こんなにいろんな外国の食文化を取り入れて、自分たちのものにしちゃった国って、ないんじゃないでしょうか。

 もともと、舌ってわりと保守的だから、伝統的な食文化とか、伝統的な味付けって、なかなか頑固で、変わりにくいものなんだと思うんだけどね。

 日本人の舌、すごいです。

 次々と幅を広げて行ってます。

 今もまた、韓国料理や韓国風の味付けとか、タイ料理だとか、ガチ中華だとか、などなどが、日本の食文化にとりこまれようとしています。

 蒼辰ちなんかも、韓国風のお料理、ふつうに出てくるし。

 洋食屋さんは目立たなくなっちゃったし、街中華もあやういけど、洋食文化に中華文化、いろんなとこで生きてるもんね。

 ファミレスのメニュなんて、もう色とりどりでびっくりだし。

 これほど幅広い味を、自分たちの食文化としてるのって、やっぱ現代ニッポンだけじゃないかしら。

 食いしん坊としては、よき国の、よき時代に暮らしていると、つくづく思います。

 感謝。

 さぁ、おいしいもん食おうぜ。

 

 てなことで、本日はここまででっす。

 週が明けると、もう10月だよ。

 珍しくそんなことをネタにする予定ではあるんですが、お話がどこ行っちゃうんだか。

 例によって、期待しないで待っててください。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでした。