まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 昨日に続く連投でございます。

 ネタは、大阪っ。

 はい、こてっと行ってきた大阪の2回目でございます。

 なんせね、二泊三日の短い日程の中に、相当詰め込んだ旅だったもんで、話すことはこってりあるでございますよ。

 なにしろ前回、グリコの看板だけで終わっちゃいましたからね。

 さてそのグリコの看板に向かってたときのお話でございます。

 ホテルの最寄りから地下鉄に乗って、道頓堀に近い日本橋(にっぽんばし)で降りたときのこと。

 目の前に、賑やかな地下街があるじゃございませんか。

 ちょっと歩いてみようと中に進むと、立ち飲み屋さんがあるんです。

 地下街に、立ち飲み屋。

 東京で地下街ってゆうと、わりと小綺麗な、洒落た店が入ってるってイメージじゃないですか。

 そんな地下街に立ち飲み屋があるってだけで、もう大阪。

 店の前を通過しながら、ひょいと中を覗きます。

 すると、そこにいたのは、カウンターに肩肘付き、七三に構えて、幸せそうに微笑するおっちゃん。

 もうね、東京人のこっちがイメージする大阪のおっちゃんそのまんまのおっちゃんがそこにいるんですよ。

 感激しました。

 あ、やっぱ大阪は大阪なんだって、そう思いましたもん。

 そしてまた別の場所で、地下から地上へのエレベーターに乗り込んだときのこと。

 小柄なお婆ちゃんと、ひょろりと痩せたお爺ちゃんのご夫婦と乗り合わせました。

 お爺ちゃんが言います。

「あの工事終わったら、あっこに出られるようになるようになるんちゃうか」

 お婆ちゃんがちゃきちゃき答えます。

「あっこはあかん。あっこから上がったら道の真ん中や」

 それ聞いたお爺ちゃんがおっとりと呟きます。

「そらあかんわ。そなとこあがたら、交通事故や」

 文字で、通じたかな。

 ちゃきちゃき婆ちゃんと、おっとり爺ちゃんです。

 もう、まんま夫婦漫才。

 そんなところも、ザ・大阪。

 いいっすよねぇ。

 大阪は生きていると、しみじみ感じたものでございます。

 東京って、よそ者の街じゃないですか。

 もう江戸っ子も東京人も、そこにはいません。

 やれ東京砂漠だとか、東京の人は冷たいとか、いろいろ言うけど、そんな街にしたのは、そう言ってる上京人自身じゃないかと、ついそんなこと思っちゃいます。

 それはともかく。

 東京が右向きゃ、じゃないけど、どこも均一、均質になってく中で、大阪だけってもの、けっこあります。

 まず商店街。

 それもアーケードの、その数の多さ。

 千日前でも、心斎橋筋でも、その賑わいにびっくりしました。

 って、写真は天神前商店街だけどね。

 あ、地下街もそうか。

 地下街の数の多さと、どこもみっしりとお店が詰まってて、賑わってるとこも、だね。

 それと立体の看板。

 あんなん、それこそ大阪だけでしょ。

 もうほんまにこてっこて。

 どないなってんねん。

 東京から進出した元禄寿司まで、入口頭上に、右手が握り持った巨大看板掲げてますもんね。

 写真撮り忘れたけど。

 別のお店ので我慢してね。

 でも、いいよね。

 大阪はやっぱり大阪。

 大阪って、街が生きてる。

 街が、人を大阪人に育てている。

 そう感じちゃうんですよね。

 全日本均質化の親方・東京に育った生粋東京人のとっしょり蒼辰やちゃみは、やっぱそこ、羨ましく感じちゃうんですよね。

 そこ、東京人としては、羨ましく感じました。

 その反面・・・。

 実を言うと、こてこての大阪弁、そんなに聞く機会なかったんですよね。

 どのお店も、応対はほぼ標準語。

 やっぱ均質化の波がきてるのかな。

 そういえば、万博のポスターも、あるにはあったけど、そんなに目立ちませんでした。

 やっぱ大阪でも盛り上がってないのかな。

 商店街もね、そら時間帯にもよるだろうけど、どこもかしこも賑わってるってわけじゃありません。

 ひょっとしたら、大阪も、思ってるほどの元気はないのかも。

 じゃ、雑踏も、賑わいも、空元気?

 それでもいいいじゃん。

 そこにしかない匂いのする大都会って、やっぱ魅力的だと思うよ。

 あっちこっち、大都会が世界的に均質になってく中で、大阪、やっぱ気張って欲しいでぇ。

 

 と、そんなこんなで、本日はここまで。

 大阪のお話、次回は、食い物っ。

 期待しないで待っててね。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。