まいどっ。

 ちゃみでっす。

 このblogは、蒼辰の構成台本、ちゃみの語りでお送りする[読むラヂオ]です。

 テーマは[暇つぶしのお供]。

 お気軽にお付き合いくださいまし。

 

 年度末ですね。

 子供たちは、絶賛春休み中です。

 宿題ないからいいね、春休みは。

 ただし、親が休みづらい時期だから、なかなか旅行とかはできないかも。

 このなんとなく宙ぶらりんなお休み、懐かしくなりますよね。

 なんせオトナになると、年度末だ、年度初めだと、なにかと仕事量が増えたり、歓送迎会に振り回されたりするからね。

 なんとなくわさわさしちゃうよね。

 そんな3月31日、なんかないかと調べましたら、ありました。

 1889年 明治22年のこの日、フランス・パリでは、なんと、かのエッフェル塔の落成式が行われたのだそうであります。

 ぱちぱちぱち。

 よくぞこの日に、だよね。

 だってさ、翌日だったらエイプリル・フールだよ。

 新聞各紙が報道したって、みぃ~んなウソッ、ってとられかねないもんね。

 えっ? その頃、もうエイプリル・フールあったのか、って?

 あったみたいっすよ。

 けっこ古くからある風習のようでございますよ、エイプリル・フール。

 日本には、大正ごろに伝わったとか。

 ウィキ見るとね、1932年 昭和7年の大阪毎日新聞の、エイプリル・フールを紹介する記事がのってます。

 それ読むと、我が国で俗に四月馬鹿と言われてるが、厳格にいえば、April Fool’s Day である、と。

 でもって、この日にかつがれた人間をエイプリル・フール=四月馬鹿と呼ぶんですよ、と。

 で、起源は、古い新年の祝い、三月二十五日に始まって、四月一日に終わる、そのお祭りに由来するものであろう、と。

 ここでお話し変わって、米国人は笑話を好む。なので、この風習見逃すはずがない。この日は、かつがれて腹をあってるのは野暮ということで、子供も大人も大いにかつぎあいます、と結ばれてます。

 昭和7年ですよ。

 都会の、キリスト教系の学校なんかに行ってる人は知ってても、まだ一般にはそれほど知られてなかった、そんなニュアンスでしょうか。

 けど最近、あんま盛り上がんないっすよね、エイプリル・フール。

 なんかの記事には、日本の場合、新年度始まりの日ですからね。真面目に行こう、みたいな風がどっかから吹いてるのかもしれません。

 蒼辰が子供の頃は、朝から誰にどんなウソついて騙してやろうか、手ぐすね引いてたし、大人にもけっこ騙されたと言ってます。

 これ、いっちょやってやると盛り上がる人と、そうじゃない人の落差があるのかもね。

 なにしろ、真面目であるってことを、美徳の最上位くらいに上げちゃう国民性っつうか、民族性っつうか、そういう国ですからね。

 人を傷つけるようなこととか、マジで信じちゃったの放置するとか、そういうのはいかんけど、楽しくやれば、楽しい風習だと思うけどね。

 どう思う?

 

 一応、起源とかさらっとく?

 いくつかあるんだよ。

 ひとつ目。

 その昔、ヨーロッパでは、3月25日を新年として、4月1日までお祝いをしてました。

 ところが、1564年に、フランスのシャルル九世が、グレゴリオ暦を採用して、1月1日が新年になっちゃったのね。

 これに反発した人たちが、4月1日を[嘘の新年]として馬鹿騒ぎした。これが始まりって説。

 さっきの大阪毎日新聞の記事も、これを元にしてるようです。

 ふたつ目。

 インド説。

 インドで、悟りの修行は春分から3月の末まで行われていました。

 たいへん厳格な、厳しい修行です。

 ところが、修行終わって4月の1日になると、けろっと俗人に戻っちゃう。ウソでしょ、マジかよ、と人々が揶揄する。

 そこで揶揄説と呼ばれるようになり、中国に伝わって万愚説になり、西洋に伝わってエイプリル・フールになったという説。

 みっつ目。

 フランスではPoisson d’avril といい、子供が紙に描いた魚の絵を人の背中にはっつけるいたずらをするんだって、

 それがもとになった説。

 ほかにも、イギリスの王政復古の記念祭が始まりという説もあるとか。

 あんまいろいろあると、どれも違うんじゃね? って感じがするよね。

 それよか、ウソついていいってなった瞬間に、イギリス人だとか、アメリカ人だとか、洒落が好きな連中がわっと飛びついて、世界中に広まったんじゃないでしょうか。

 都会人って、どこの国でも洒落好きだよね。

 ってゆうか、洒落のめさないと、生きてゆけないのかも。

 

 さ、そんじゃ、明日のために、とっておきの大嘘でもしこみましょうか。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。