まいどっ、ちゃみでっす。

 さて、と・・・。

 今週の水曜日、14日は、義士祭でございます。

 知ってます?

 忠臣蔵で有名な、赤穂の四七士を顕彰ってゆうんですか? まぁ、讃えちゃおう、ってゆうイベントでございます。

 え? 忠臣蔵ってなんだ、って?

 来るかな、と思ってたんだ。

 近頃、大河とかでもやんないもんなぁ。

 じゃしょうがない。簡単にアウトライン、紹介するね。

 

 それは今から300年ちょっと前、1701年元禄14年のことでございます。

 江戸城内の松の廊下で、赤穂藩の殿様・浅野内匠頭が、高家ってゆう役職の吉良上野介に刃傷、つまり刀で斬りつけちゃうという事件が起こったんですね。

 これ、史実。つまり、ホントに起こった出来事です。

 将軍様のお城・江戸城の中で、大名の殿様が、同じくらい偉い役職の人に斬りつけちゃったんですから、そら大事件。

 斬りつけた浅野内匠頭は、幕府の命により切腹させられちゃいます。

 これに不満を持ったのが、浅野さんちの家来たち。

 そもそも吉良にいじめられたからで、ウチの殿様だけが悪いわけじゃない。殿様切腹で、あっちお咎めなしって、そりゃないぜってわけ。

 そして、色々あった末に、翌年の12月14日、国家老の大石内蔵助をはじめとする四十七人の赤穂の旧藩士が、吉良邸に討ち入りし、上野介さんを討ち取って、仇を討った、というお話でございますね。

 ここまでが、史実。ホントの話。

 で、この大事件、江戸の世の中では当然のように大注目。

 もっと知りたい、ってわけで、お芝居やらなにやらになります。

 いっちゃん早かったのが、なんと翌年、江戸山村座で早くもこれを題材にしたお芝居が上演されたとか。

 その後も、この赤穂の討ち入りのお芝居、次々と発表されるんですが、決定版になったのが、1748年寛永元年に上演された「仮名手本忠臣蔵」でございます。

 これ、今も上演されている歌舞伎を代表する演目のひとつでございます。

 かくして、赤穂義士の討ち入りの物語は「忠臣蔵」として、ニホンジンなら知らぬヒトのいない物語となったのでありますが・・・。

 今、はやんないっすよね。

 ってゆうか、[誰もが知ってるあの有名な・・・]って感じではなくなっちゃった。

 ま、忠臣蔵に限ったことじゃないですけどね。

 そもそも時代劇って、めっきり少なくなっちゃいましたもんね。

 大河ドラマでも、忠臣蔵題材にしたのは、1999年 平成11年の元禄繚乱が最後でございます。

 どうやら、21世紀とともに、時代劇冬の時代になっちゃったのかもね。

 

 これ、見方は色々ありますよね。

 かといって、歌舞伎に人気がなくなっちゃったわけじゃなくって、歌舞伎座は連日満員の大賑わいでございます。

(あ、コロナのこと、ちょっとだけ忘れてしゃべってます。ご了承を)

 その一方で、歌舞伎はおろか、時代劇って言われてもピンとこないヒトビトも増えております。

 要するにいわゆる価値観の多様化? ってことなんでしょうかね。

 ま、しょうがないか・・って言っちゃうのは簡単だけど、まちっと簡単じゃないかもね。

 だってさ、どこの国にも、どこの文化圏にも、そこに生きる人々がみ~んな知ってる物語、お話ってあるわけじゃない?

 でもって、そういうお話の中から、善悪だったり、正義感だったり、倫理観だったり、いろんなことを学んでいくわけじゃない?

 そうやって、ひとつの国、ひとつの民族、ひとつの文化圏の伝統とか、文化だったりが形作られていくわけじゃないですか。

 そういう共通認識みたいなのが失われたとき、どうなっちゃうのか。

 ジンルイがまだ経験したことのない事態なわけでございますよ。

 いいこともあれば、よくないこともありそうなんだけど、そういう時代なんだっていう認識だけは、どっかで持ってたほうがいいのかもね。

 

 ところで、この国民的な物語の「忠臣蔵」、戦後のアメリカに占領されてた時代には、禁止されかかったんだよ。

 ほら、復讐の物語だからさ。

 アメリカ的には、戦争に負けたニホンジンに、復讐心を持たれては困るってゆう理由だったのか。

 だがしかし、これは歴史的に語り継がれた伝統的な物語であるとして、生き残ったのであります。

 それだけ、多くの日本人が愛着を持っていた物語なんだよね。

 けど、ここで、別の見方。

 多くの人に支持されてる復讐の物語って、日本だけじゃないよね。

 世界的に、仇打ちのお話ってゆうのは結構あるようでございます。

 恨みをはらすっていうのは、家族愛だったり、一族の結束だったり、集団を守るためだったりに、大切なことって思われてたんでしょうね。

 あるいは、失われたものの回復ってゆう、当然の権利を晴らすカタルシス的なものがあったのかもしれない。

 ま、いろんな理由で、仇討ちは美化され、奨励さえされてきたのかも。

 でもさ、この21世紀、ちょと考え直しません?

 やられたらやり返せ。やり返されたら、もう一度やり返せ。

 それ言ってたらキリがないじゃん。

 いわゆる、憎しみの連鎖、復讐の連鎖、ってゆうんですか? そういうのにハマっちゃうの、ヤバいよね。

 いえ、やられても許せとか、忘れろとか、きれいごと言うつもりはないよ。

 けどさ、どうなんだろうね。

 世界中を見渡して、ちょと考えてみてもいいのかなと思います。

 

 平和な世界だからこそ、仇討ちのお話にカタルシスを感じられるんじゃないか、って思うんだけど、違う?

 

 来年こそ、今年より良い年になりますように。

 そんなこと考えつつ、年越しの準備を急ぎましょうか。

 15日からは年賀はがきの受付が始まります。

 そして世田谷のぼろ市も15日16日にあるんだよね。

 せめてお正月くらい、身ぎれいにして、歳神さまを迎えたい。

 この、昔のヒトの気持ちって、大事だと思います。

 初期化、ですよね。

 新たな気持ちで、新たな年へ。

 ちゃみも、気分一新、新年を迎えたいと思います。

 これでお年玉がもらえたら言うことなしなんですけどね。

 え? お前にお年玉はやらない、って?

 い~ですよ、わかってますよ。

 あげなきゃいけない相手がいないだけでも不幸中の幸いってもんだ。

 

 てなわけで本日はここまでです。

 なんかえらく年末っぽいまとめになっちゃいましたけど、今年、まだあります。

 けど、年末っぽい話題ばっかってのも、どうなの?

 んじゃ、冬っぽいこと?

 あ~、そっちのがいいかな。

 ま、あんま期待しないで待っててください。

 ほいでわまたっ。

 ちゃみでしたっ。