運転免許更新時の高齢者教習 | これってどうなの?

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これで高齢者の事故は減るのだろうか?
以前にこのブログで高齢者教習について書きましたが、運転免許の次回更新が70歳となるため高齢者講習に行ってきました。昼夜の動体視力や視野角の視界検査と実車による走行検査や高齢者による運転技能の衰えの話など約2時間の講習でした。視界検査も走行検査も自分の安全運転の指標になるものでしたが、だからと言って自分の運転が変わるものではないと言うのが実感でした。

そもそも、運転習慣は長年培ったもので、自身が変えようとしても運転中は変える意識など持っているはずもないので、そう簡単に変わるものではないと思います。例えば、一時停止についてみると、走行検査の前に一時停止はダイヤが完全に止まらないと一時停止とは認めないと言われているのも関わらず私と同車の男性は指摘されていました。これは高齢者だから一時停止ができないのではなく、高齢者でなくても多くの運転者は一時停止違反をしていると思います。
段差乗り越えに至ってはアクセルとブレーキの踏み間違時の対応らしいのですが、乗り上げてからブレーキで止まることを前提としているので停車距離が多少長くなっても止まることはできると思います。指導員の方は1m以下で停車が必要と言っていましたが暴走しなければ止まれれば良いのだろうと思います。ブレーキとアクセルの踏み間違いの事故は自分の意志と車の動きが異なる事を引き金にパニックとなるから発生するのだろうと思います。

Youtubeのドライブレコーダー映像で多くの危険運転や事故の模様を見ることができます。これらを見るとまさに実車による走行検査のチェック項目に相当するものが多く見られますし、自分が運転していてもYouTubeで見ることができる状況に遭遇することが多々あります。
実車走行検査でいくら指摘されても更新には何の影響もしない(但し、75歳以上の更新で過去3年間に規定の違反をしていない場合のみ)ので、どれほどの意味があるのか疑問に思えてしまいます。また、視界検査に関しても更新には何も影響がないので実車走行検査と同じように思えます。

私はこの高齢者教習は運転免許を取る若者が少なくなり、自動車教習所の経営難を救う手段として高齢者を引き合いにした政策のように思えます。実車走行検査で違反をした場合には公道でも同じ運転をしているとみなし、免許の更新に影響を及ぼすものとしないと事故は減らないと思います。
因みに、私が高齢者教習を受けたのは日曜の14時でしたが、待機中の教習車がかなりありました。私が高齢者教習を受けた教習所は免許を取得したなのですが、当時は実車教習の予約を取るのも大変でした。