羽田事故での乗りたくない発言 | これってどうなの?

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なら車にも乗れないのでは?
羽田空港でJAL機と海保機が滑走路上との衝突事故が起き、徐々に事故の経緯がはっきりしてきました。報道番組やワイドショーでも専門家を含めて色々な議論が交わされていましたが、テレビ朝日元社員のコメンテーターがあまりにも航空関係者から反発を生じる発言をしていました。実際に私もそれはいくら何でもないだろうと思いました。発言の内容を簡単に言えば「事故原因が明確になって、その対策がされない限り飛行機には怖くて乗れない」と言うものでした。
飛行機事故の発生確率は自動車事故に比べれば比べてはいけないほど小さいものだと言われていますし、空港職員も両機のパイロットも普段の作業をしていたのにも関わらず、何かの理由で事故が起きてしまったわけです。

さて、事故はどうして起きるかと言えば、このブログでも書いているように魔が差した時です。今回の事故も報道されている限りでは、衝突のタイミングさえ起きなければ事故には至らなかったわけです。
いくら注意をしていたとしても人間のすることだからヒューマンエラーは発生します。ならば車のレベル4の完全自動運転が実現できれば事故が起きないかと言えば、絶対に自動車事故は無くならないのは想像されることだと思います。
国交省では事故の緊急対策として普段行われている基本的な業務を強調し、監視システムの専門監視要員を設けるなどと発表しましたが、一日中監視システムを究極の緊張状態で見ていることなど不可能だと思います。

そもそも、ヒューマンエラーはどうして起きるかと考えれば、起きてから理由付けをしているに過ぎません。例えば自動車で追突事故を起こしたとして、追突したいと思って追突しているのではないから原因は山ほどあると思います。それは、追突した側は覚えていないと言っていることに現れていると思います。私自身も事故には至らなくてもヒヤッとすることがあります。おそらく皆さんもそのようなことがあると思います。
ある意味、意思がなければ理由は分からないのが実態だと思います。

発言したコメンテーターは飛行機事故後に車に普段通りに乗っているとするなら、飛行は怖いけど車は怖くないと言う論理になってしまいます。
飛行機事故は死亡するから怖いとでも言いたいのかどうか分かりませんが、自動車事故も死亡事故に至ることは多々あります。
ヒューマンエラーへの対応はあくまで対処療法で原因究明はできないと思います。
このコメンテーターの発言は理論上は正しいとは思いますが、理論を証明することはできないと思います。