天使に恋は難しい ~15~ | 櫻葉と嵐を愛し、画く世界

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『どうした⁈』


鉄製の階段を駆け上り
玄関の前で蹲る相葉へ走った



「さ…くらいさんっ…」


顔を上げた相葉の顔色は真っ青だった


『っ何があった⁈』



「へや…が… まっくろで…」

電気がつかないのか?』



「ちが…ぅっ、、まっ黒…っ

『真っ黒⁈』



明らかに動揺している相葉から事情を聞くよりも、この目で確認した方が早い


『悪いな。勝手に上がるぞ』


玄関のドアを開け、中に入ると

!?

『っんだよ…これっ……』  


まるで空き巣が入ったかのように部屋中が荒らされ

壁や床、家具や家電、ベッドと
至るところに大量の墨のようなものが撒き散らかされていた


あまりの惨状に言葉を失う


ひと通り被害状況を写メし
相葉のもとへ戻る



『心当たりは⁈』


「……ない」



『警察には電話は?』



「……まだ」




相葉の代わりに110番すると
近くの交番から警官がすぐに駆けつけてくれ
俺も実況見分に立ち会った






署で被害届を出した帰り道


「櫻井さん、、色々ありがとうございました」

相葉が深々と頭を下げてきた



『これからどうする?』


あの部屋じゃ掃除をしたからといって
とても住めるような状態じゃない

心情的にだって相当キツいだろう…



「ん・・・ 今日はビジネスホテルにでも泊まります。
その後はしばらくウィークリーマンションでも借りようかな。。と」




そう言うだろうと思ったよ




『なら、俺んちに来い』











「え?」








つづく……




災い転じて急接近⁈