「翔ちゃん、オレねぇ飼育員になりたい」
『はぁ?』
先日、マサキの希望で二宮さんらと一緒に動物園に行った時に、
親切な飼育員がバックヤードを見学させてくれた
そこで色々と話を聞いたり、ライオンの餌やりを見学したりして
マサキの中で動物園に対する印象は大きく変化したらしい
帰ってきてからも大野さんから借りたという動物図鑑を飽きることなく見ていた
「ダメ?」
『ダメではないが、む…』
「む?」
無理、とは言えなかった
お前の未来はもう政府に決められてるんだとも…
『・・難しいとは思う』
「べんきょーしなきゃダメ?」
『ああ、そうだな。マサキはしなきゃならない勉強がたくさんある。例えば、食事の時、箸は使えてもフォークもナイフも使えないだろ?』
タイムリミットは近づいている
そろそろ本気でマサキに最低限のテーブルマナーや行儀作法を教え込まなければ
恥をかき惨めな思いをしないためにも…
『今夜は外食するぞ』
「え?」
『その前に色々寄らなければならない所あるから、急いでシャワー浴びてこい』
「ぅ、うん!」
つづく……
ホワホワ楽しい時が過ぎていたけど
シビアな未来が待ってるんだよね
