俺はキミを好きになる ー10ー | 櫻葉と嵐を愛し、画く世界

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予約の時間よりずいぶん早く店に来てしまった
けれど店主は、無粋なことは一切聞かず席に通してくれた

こういう店主の人柄込みでホントにここは居心地が良く、ゆっくり食事や酒を味わいたい時はここを利用している


待っている間に二宮さんから電話が来た

急な仕事が入って自分は行けなくなったので
マサキ一人でこっちに向かわせたのでよろしくお願いします、という内容だった


・・二人で、か

ほぼほぼ初対面に近い人間とサシで飲むのは
さすがに気構える


けれど
「すすすすみませんっ。ぉお遅くなななりましてっ」
と、俺が先に席に着いてるのをカチンコチンに緊張しながら恐縮してる姿を見たら、なんかクスッと笑えて
気構えた心は一瞬にして消えた





クークー寝息をたてながら、俺の膝の上で
酔い潰れたキミを見下ろす



『相葉くん』

教えて貰った苗字でただそう呼んだだけなのに
あんな純粋無垢な笑顔見せるなんて…

心が鷲掴みにされる、って文章では何度か書いたことはあるけれど、実際はこんな気持ちなのか?


サラサラの髪が紅く染まった頬にかかる


ハッ

二宮さんの顔が浮かんだ

距離を保て、
責任は取れるのか?、と


魔が刺しそうな俺の心に杭を打つ



つい伸ばしかけた手を俺は慌てて引っ込めた










つづく……




引っ込めなくていいのに……