辻堂魁さんの「刃鉄の人・あらくれ」を読みました。
これまで作者の作品は「風の市兵衛」シリーズ、「介錯人」シリーズなど結構楽しませてもらっています。
時は元禄――
初代・市川団十郎が舞台上で刺殺されたその数日後。
刀鍛冶・一戸前国包(いっこまえくにかね)の仕事場に、傾き者のごとき、異形の男が現れた。
天を衝くほどの体躯の異相異風。だが目鼻だちは美しく整っていた。
全身の風貌は異様な妖しさを漂わせながら、むしろ、神々しささえ感じさせるほどだった。
団十郎に強い憧れを持つその男は、世間では”かげま団十郎”と陰で呼ばれる、旅一座の座長・熊太夫だった・・・・・・。
熊太夫の依頼はふたつ。
自身が持つ朱鞘の小さ刀と同じこしらえの大刀を打ってほしいということ、そしてその小さ刀が誰のものだったかを調べてほしい、とのこと。
だがその依頼は、哀しみに満ちた熊太夫の過去、さらに若き日の国包に繋がっていた。
神陰流の達人・国包の剛剣唸る、「刃鉄の人」シリーズ!
どうやら本作はシリーズ3巻目のようです。
面白かったのでサクッと読めました。
夏の暑い時期はクーラーの効いた部屋で時代小説を読むのは、私にとっての大きな楽しみです。
