葉室麟・短編傑作選「不疑」を読みました、66歳と早くに亡くなりました葉室さんの短編は珍しい。
葉室麟が遺した幻の作品が蘇る――。魂を揺さぶる珠玉の短編集
中国の漢の時代、長安の知事と警察長官を兼ねる「京兆尹」という役職があった。謀反を未然に防いだ功によって抜擢された「不疑」は、厳格でありつつも慈悲を忘れず、辣腕と名高い。ある日、天子にしか許されない黄色の隊列を率いた謎の男が宮廷を訪れた。男が反乱によって殺されたはずの皇太子を名乗ったことで、宮廷は混乱の渦に巻き込まれる。書籍化初の中編「不疑」をはじめ、葉室麟が遺した渾身の作品、全6編を収録。
目次
鬼火 沖田総司
鬼の影 大石内蔵助
ダミアン長政 黒田長政
魔王の星 織田信長
女人入眼 北条政子
不疑 中国の奉行
それぞれに読み応えがありましたが、鬼の影 大石内蔵助とダミアン長政 黒田長政には男の生きざまを見た気持ちがしました。
不疑は珍しく中国ものでした。
どれも短編ではなく長編で読みたかったです。