新庄耕「地面師たち」を読みました。 | ゴルフ命おじさんのブログ

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ゴルフの好きな79歳の男。時代小説,警察小説が好きです。美味しい酒と料理にありつければ嬉しいです。

新庄耕「地面師たち」を読みました。

自分は不動産業をしていますので内容はよく理解できました。

 



ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかに──。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。

 

元司法書士の後藤、土地の情報を集める図面師の竹下、土地所有者の「なりすまし役」を手配する麗子を含め五人で仕事をやっています。

 

地方都市では、売主買主、不動産業者、銀行、弁護士、司法書士・・・・

みんな街では顔を知られていますので東京のような地面師の仕事は限りなくありません。

まして巨額の取引もめったにありません。

 

小説の世界ではなく、かって積水ハウス地面師詐欺事件がありましたので、この事件をヒントに書かれたものでしょうか?

 

詐欺師軍団の用意周到な計画、実行にはハラハラ、成し遂げる力に感心しました。

 

最後、本当に悪い奴は逃げ延びる結末は納得いきませんでした。