知念実希人「崩れる脳を抱きしめて」を読みました、初めての作家。
これはラブストーリとして読んでいまして、最後にどんでん返しがありミステリーになりました。
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく―。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。彼女は死んだのか?ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜を彷徨う。驚愕し、感動する、恋愛ミステリー!第8回広島本大賞、第4回沖縄書店大賞、第1回一気読み大賞、3冠!
悪性脳腫瘍に侵された若き女性と研修医のやり取りに最初は引き込まれました。研修を終えて地元に帰った彼に、彼女の死が伝えられます。ミステリーの始まりです。
ホスピスやDNRなど後期高齢者の私にとって、身につかされる問題もありました。
筆者の「仮面病棟」が映画がされているようですので見てみたいです。
良い本でした、お薦め。