表題作の最終第六話は、入社一年目で人事部に異動となった男の物語だ。まだ「何者」でもない自分が、人を選び優劣をジャッジするだなんて「何様」か? その問いが自家中毒を起こしかけた先で、語られなかった言葉が、語られる。その瞬間、これまで見えていた世界が、まるで違ったものとして立ち現れる。
何者になっただなんて、何様のつもりなんだろう・・・・・・
(帯より)
「桐島、部活をやめるってよ」以来の朝井リョウです。
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- 水曜日の南階段はきれい
- それでは二人組を作ってください
- 逆算
- 君だけの絶対
- むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった
- 何様
高校3年生から大学生、就活、そして社会人1年生の話です。
私が感心したのは、「何様」でした。50年以上前に就職試験を受けた頃を思い出しました。
当時は大講堂で筆記試験があり、後日簡単な身体検査と役員面接があったように記憶しています。
地方の国立大学生にとっては、何もかも珍しいことばかりでした。宿泊はホテルではなく大学の先輩の寮に泊めてもらいました。
すべてが遠い昔の思い出です。入社当時の同期とはいまだに交際が続いています。
就職は、人生のスタートにとって大きな役割を担うものですね。
こんなことを思いださせてくれる本でした。
