浅田次郎・「おもかげ」を読みました、377Pですがかなりしんどかったです。
「忘れなければ、生きていけなかった」
商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。
今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。
一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。
やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。
(帯より)
主人公は私より6歳若いのですが、同じ時代を生きたような気がしまして、まずは引き込まれました。
主人公は集中治療室から魂が飛び出して奇妙な体験をする。幽体離脱して主人公が合う女性達の姿が最後に峰子という少女に重なったとき、せつなくなりました。
テンポのいい浅田節とは違って、今回はしんみりした内容で最後はほろりとさせられました。命を取り留めて奥様と旅行に行けるようになるといいですね。
