👈府中の森市民聖苑。

当山で管理している霊園に墓所がある方から訃報があった。

葬儀は1日葬で、23日(土)だそうだ。

戒名を付けるにあたって、その人の人柄や好きだったこと、を反映する字を選びたいと常々思っている。

 

漢字にはそれぞれ深い意味がある。説明されないでその字を見ると、その人の生きた深い意味が分からない。例えば「遊」という字を戒名に見ると、この人は遊び人だったのかと誤解されかねない。いままで5~6人の方に「遊」という字を付けた。みな同じ意味合いでなく、込めた気持ちは違うものがある。

 

漢字を独自の視点でひも解いた白川静博士。彼が1番好きだった漢字がこの「遊」という文字。福井県の白川氏生誕の地に建てられた石碑には「遊」という漢字とともに

【遊は絶対の自由と、豊かな創造の世界である。遊びとはなにものにもとらわれない柔軟な心で生きること。私たちもそんな遊びを存分に楽しむことができますように】

 

先日戒名に遊という字を入れた人は人生のレールの上を歩いた人ではなく、職業としては企業家でさまざまな仕事をされた方。仕事的にも創造の世界を歩まれた。そして多彩な趣味も持たれていた。そんな点でも仕事も趣味もなにものにもとらわれない柔軟な心で生きられたと想像できる。

 

さて、今日来られた御遺族からお聞きした故人のお人柄からどんな字を選ぼうか。自分のことより家族のことを思っていたという、穏やかで明るいお人柄と言われていた。漢字の辞書をひも解いてその意味するところを調べる。

 

決まり次第、白木の位牌に墨で字を書く。