昨日8月30日(金)午後に府中刑務所の教誨活動で、集合教誨の一種になるのだろうか、15人ほどのグループで1回、終わってから同人数でもう1回が仏教教誨室に集まって忌日読経と銘打っての法要をした。計30人弱。
回向する霊は参列人数と同じ数だが、関係はそれぞれの父・母・祖母・だった。今回だけかもしれないが祖父というのは無かった。刑務所らしいなと思ったのは被害者という方もいた。自坊での法要をするときは回向する人の名前を呼ぶのだが、個人情報を守るという事で名前は読み上げないで名簿は仏前に備えて法要を始めた。
法要が終わってから、戒定慧の三学について話した。話した後、質問も構いません、してくださいと刑務官が言ってくれた。3人ほど手をあげたので、順次答えて行った。意外と仏事についての質問だった。
2グループが始まるまで15分ほど休憩があった。いったん、教育部長室に戻った。
2回目の終了したのは3時10分過ぎていた。
送迎は当山職員にしてもらった。
今日の法事は施主にとっての母親の7回忌。集まれない事情があったのか、参列者は施主ひとりだった。ひとりしか来られないので、止めますという方もいた中で、ひとりでも法要をすると言うのは素晴らしい。犀の角のごとく歩めだ。