代々幡斎場で10時からの葬儀に出仕。上りの車両は混むという予測の下に自坊に迎えに来られたのは8時だった。混んではいたが流れることは流れて9時頃に到着。
代々木と幡ヶ谷の中間にあるという事で、名称は「代々幡斎場」。数回来ている。
式場そして僧侶控室は3階だった。
参列者は身内の人中心に10名。授戒会を中心とした葬儀式を10時から30分までして、
一度三礼してから、葬儀に付けての初七日で付け七日を続けた。
お焼香は2度お願いした。
花入れ等があり棺の蓋を閉め、11時に出棺し荼毘に付された。
その間、2人は帰られたので8人になったが、収骨までの時間に戒名の説明をした。
戒名では一般的には使わない文字で「穿」というのを使った。
読み方としては「せん」。分解すると穴の下に牙が書かれている。
うがつ。掘る。穴をあける。きわめる。そこから充分調べるの意がある。
きわめる、もある。説明の時、最後に書いた「充分調べる」の意味だと説明した。
勉強家で事あるごとに、充分調べて仕事をされたそうだ。
12時には館内放送で呼ばれた。
2人で箸を使い骨壺のなかに収骨し終わった後、担当者の一応の説明(磁石で釘を取り除きながら「沢山の釘がありますが、これは棺を止めた釘ですからご心配なく」と言ったり又喉仏というと、喉の前の方を想像される方がいますが、首の後ろの脛骨です。仏さまが座禅を組み、合掌している姿に似ているところから喉仏と言います。等々)民間の火葬場なので、その方たちは志(チップ)を貰っている。府中市民聖苑は公的な施設なのでチップとかそういうものは無い。
同じ府中でも多摩火葬場はチップを受け取る。
亡くなっているとはいえ人間を焼く釜に入れる仕事に対し、イヤなのだろうという思いで志(チップ・気持ち)をだす。
トイレ掃除の人にもチップを渡しても良いと思う気持ちと同じなのだろうと思う。