👈阿閦如来は7回忌本尊様。

今日の法事は、非檀家の方で、授戒も他寺院でされている。墓地は国立市の共同墓地だが、葬儀の時に授戒した僧は葬儀社に頼まれてきた僧でどこの寺院か分からないという。それで当山に法事をしてもらいたいと訪ねてきた。

決まった菩提寺があれば勿論できないが、そうでなければ檀家さん以外でも構いませんと他の話をしたりして伝えた。他の寺院も声をかけたらしい。

暫く何も言ってこなかったので、無いのかと思ったが、何日か前に正式に法事の依頼があって、今日7回忌の法事を8人の参列者で修行した。

 

『真言  オン・アキシュビヤ・ウン

阿閦如来は「あしゅくにょらい」と読みます。

サンスクリット語で「アクショービヤ」と言い、日本語だと揺るぎないと言った意味になります。
阿閦如来の悟りがダイヤモンドの様に硬く、物事に動じる事なく揺るぎがない事を示しています。

「あるがままをあるがままに映し出す汚れのない鏡の様な智」と言う意味の「大円鏡智(だいえんきょうち)」と呼ばれる智慧を具現化したのが阿閦如来と言われています。

大日如来を中心にした金剛界曼荼羅では東方に位置します。

「様々なご利益などを望む前に、まず自分自身の心をしっかりと見据え、怒りや不平などで波打った心でなく、自分の心をコントロールし菩薩の様な心を持つ事が大事だと説いておられるそうです。
なんでも願いを叶えてくれると言った仏様ではないからか、あまりメジャーな如来ではなく単独で造像される事がほとんどありません。
大日如来、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の「五智如来」で造像されることがほとんどです。

 

その為か、タトゥーとしてもアシュク如来を単独でデザインする事はあまり多くありませんが、「五智如来」の梵字を大日如来を中心にデザインする事もあります。

お姿は左手で衣の端を掴み、右手は「触地印(または降魔印)」と呼ばれる手の甲を外側に向けてたらし、指先で地面を軽く触れる印相を結んでおられます。
この触地印は釈迦が修行中に様々な悪魔の誘惑にあった際に、地面に指先を付けて大地の神々を出現させて悪魔を退散したと言う伝説から来ており、誘惑や煩悩に負けない強い決意を示すと言われています。

この触地印は釈迦が修行中に様々な悪魔の誘惑にあった際に、地面に指先を付けて大地の神々を出現させて悪魔を退散したと言う伝説から来ており、誘惑や煩悩に負けない強い決意を示すと言われています。』

 

卒塔婆も3基頼まれたが、キャ・カ・ラ・バ・ア・の五大の下に上記阿閦如来の梵字と

 オン・アキシュビヤ・ウンの真言を梵字で書いた。

 

遺影は制服姿だったので、「自衛隊ですか警察ですか?」と訊いた。警察だった。

 

警察は理想世界では無くなった方が良いのだが、欲望渦巻く、煩悩にまみれたこの人間界では無くならない。犯罪がなくならない以上、警察は必要。犯罪がなくなる世界をつくるには宗教も必要。犯罪を犯した少年の育った家庭の殆どは仏壇も神棚も無いという話を聞いたことがある。治安は平和な生活を送るためには必須な状況だろう。

犯罪を犯さない人々が増えて行くためには今日の様な法事も大切なことだろう。

 

娘家族が最初の予定では27日にディズニーシーに行く予定だったが、27日は台風が来るかもしれないという事で急遽、今日に変更した。朝に家を出て、10時ころに帰ってきた。