昨年の5月に米寿でご遷化された方の1周忌法要を奥さまはじめお子様たちや故人の兄弟たちの列席のもと勤めた。

 

ご遷化と使ったが、ご遷化の意味は

「現世での教化を終えて別の世に遷ることを意味し、現代では僧の死のことを示します。中国や日本の仏教で一般的に使用されます。正しくは遷移化滅(せんいけめつ)といい、お隠れになるという表現を使うこともあります。浄土真宗では親鸞の生涯を描いた本願寺聖人伝絵のなかに洛陽遷化というものがあり、親鸞が亡くなった地には遷化の石碑が建てられています。また、宗派によっては遷化という言葉を使わないこともあり、曹洞宗では示寇(じじゃく)、日蓮正宗では逝去(せいきょ)を用います。遷化の対応は一般家庭と僧侶で異なり、一般家庭では忌中札を掲げ、僧侶の場合は山門不幸の立て札が寺院の門に掲げられます。」

 

つまり、故人は檀家さんであり僧であるお方なので、ご遷化の言葉を使用しました。

 

思うところがあったのでしょう、還暦を過ぎて得度し、加行を田端の與楽寺で行い、灌頂を総本山長谷寺で行い、僧籍を得られました。

ですから、お位牌は阿字の下に「沙門OO本不生位」

 

僧籍をとられてから四国お遍路の先達をされ、10回近く88ヵ所を先達として廻られたそうです。

                   

帰りがけに、奥さまから「主人がもうすぐ帰ってくるのです」と言われた。

法要後の法話で、生死不二について話したので、その関係で言われたのかと思った。

そうではなく、献体をしていたので、それで1年有余たちご遺体が戻ってくるとのことだった。納骨は夏が終わって涼しくなってからしたいとおっしゃっていた。

 

生死不二について。或る方のブログより