今月の25日に亡くなられた檀家さんがいる。府中の森市民聖苑での1日葬だが、第4式場まであるのに混んでいて葬儀ができる日は4月の7日になる。

日曜を希望したからか、混んでいてそれ以前では斎場を確保できないのか、その辺は分からないが、待つことは待つらしい市民聖苑。

 

今回はお葬式までに2週間の期間がある。これだけお葬式までの時間があると戒名を考えるのに助かる。27日(水)にご遺族4人がお寺に来られ、故人の人生、人柄、好きだったこと、お仕事、等々を伺った。それをもとに字を選ぶわけだが、4文字中、「清」という字を選んだ。

清という字の意味は、

①きよい。きよらか。反対語として濁

ア、水が澄んでいる「清水」

イ、にごりやよごれがない。明らか。あざやか。「清潔」

ウ、心や行いにけがれがない。邪念がない。いさぎよい。「清貧」

エ、さっぱりして気分がいい。さやか。さわやか。すがすがしい。「清涼」「清新」

②きよめる。きれいに整理する。「粛清」「清算」

③すむ。きよまる。澄みわたる。

④すます。

ア、濁りや穢れを取り去る。

イ、くもりなくする。あきらかにする。

⑤すずしい。ひややか。寒い。

⑥名詞に冠し、高い、尊い、すぐれているの意味を表す。「清門」

戒名の位号の上に飾りとして、清大姉と付けてあるのを見たことがある。

⑦しずか。おだやか。やわらぐ。

 

👆清という字にはこんなに意味がある。故人のエピソードから、合っている意味を取り上げ説明したい。きれい好きとのことで、車のエンジン部分も清潔にしていたとのこと。

ひととの関りが上手であったというところは、①のエのさっぱりしているのに当てはまるのだろう。気さくな人柄ともお聞きした。その前のウの邪念がないにも通じるかも知れない。

 

故人が好きだった色は青とお聞きした。乗っていた車も青だった。たまたまかも知れないが、清のサンズイを取れば青になる。

 

この清以外に3文字に位号がある。

今日は戒名の選字をしている時間が多かった。戒名の説明をするとき、戒名の字を説明しながら故人の人生物語をご遺族関係者にしようとしている。その為には正しい情報を得なければならない。